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2008年11月18日(火) 午後10時00分(米国中部標準時間)
2008年11月19日(水) 午後1時00分(日本時間)
本日、ハイディマリー・ステファニション・パイパーとスティーブ・ボーエンは、国際宇宙ステーション(ISS)へのスペースシャトル「エンデバー号」によるミッション中に、4回計画されている船外活動の最初の1回目を終了しました。これはISS建設での115回目の船外活動でした。
パイパーとボーエンは、米国中部標準時間11月18日午後0時09分(同11月19日午前3時09分)に船外活動を開始し、午後7時01分(同午前10時01分)に終了しました。ふたりは、ISSの船外保管プラットフォーム3(External Stowage Platform: ESP-3)から使用済みの窒素タンク(Nitrogen Tank Assembly:NTA)を取り外し、エンデバー号のペイロードベイ(貨物室)に回収するなど、ISS船外で6時間52分にわたり、さまざまな作業を行いました。またフレックス・ホース・ロータリ・カプラ(Flex Hose Rotary Coupler: FHRC)をエンデバー号からISSのESP-3に移設し、「きぼう」日本実験棟の船内実験室の船外実験プラットフォーム結合機構(Exposed Facility Berthing Mechanism: EFBM)の多層断熱材(Multi-Layered Insulation: MLI)カバーも取り外しました。
この船外活動は、右舷側の太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)に関わる作業が主要なものでした。SARJは、ISSが地球軌道を周回する間、ISSの太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)を自動的に回転させて太陽を追尾できるようにするための、大きな環状の回転機構です。パイパーとボーエンはSARJの部分的な除去・潤滑作業を行い、12個のトランドル・ベアリング(Trundle Bearing Assembly: TBA)のうち2個を取り外しました。この作業は、今回のミッション期間中に計画されている残りの船外活動でも引き続き行われる予定です。
船外活動の途中で、SARJ上で使用するためにパイパーが用意していたグリースガン(潤滑剤用ガン)のひとつから、Braycoteグリース(潤滑剤)がクルーロック・バッグ(crew lock bag)の中に漏れ出しました。このバッグは船外活動中に宇宙飛行士が使用する工具を収納するバッグです。パイパーがバッグの中の汚れを落としている間にバッグが外れ、ISSの船尾方向右舷側に飛んでいきました。バッグの中には2個のグリースガン、汚れ落とし用のヘラ、ふき取り用の布、テザーやいくつかの工具キャディーが入っていました。パイパーとボーエンは、予備用に携帯していた他のクルーロック・バッグの工具を共同で使い、残りの船外活動を行いました。第2回船外活動は11月20日の予定で、この日はISSの最初の構成要素である「ザーリャ」(基本機能モジュール)の打上げから10年目に当たります。
ISS船内では、エンデバー号のクルーと第18次長期滞在クルーが、昨日ISSに取り付けられた「レオナルド」(多目的補給モジュール1)からの物資の移送を続けました。移送作業は予定よりも速く進み、クルーは、2台の水再生システム(Water Recovery System: WRS)と増設するクルーの個室のうち1台がISSに搬入されました。移送作業はエンデバー号がISSに結合している間は継続され、作業が終わると、レオナルドは地上に持ち帰るためにISSから取り外され、再びエンデバー号のペイロードベイ(貨物室)に搭載される予定です。
クルーは、11月18日午後11時55分(11月19日午後2時55分)に就寝し、11月19日午前7時55分(同午後10時55分)に起床する予定です。次回のSTS-126ステータスレポートは、クルーの起床後、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-126 MCC Status Report #09(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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