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2008年6月3日(火) 午後8時30分(米国中部夏時間)
2008年6月4 日(水) 午前10時30分(日本時間)
しっかりと連携の取れた船外活動とロボットアーム作業によって、新たな、そして最大の実験室が国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けられました。
日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士である星出彰彦は、「きぼう」日本実験棟の船内実験室の取付けを終えて、「今、国際宇宙ステーションに、新しい「きぼう」が取り付きました。」と述べました。「きぼう」は“希望”にちなんで名付けられています。
星出とカレン・ナイバーグは、米国中部夏時間6月3日午後3時49分(日本時間6月4日午前5時49分)に、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)を使用して、「きぼう」船内実験室をスペースシャトル「ディスカバリー号」のペイロードベイ(貨物室)から取り出しました。船内実験室は、同日午後6時01分(同6月4日午前8時01分)に「ハーモニー」(第2結合部)に取り付けられ、午後6時42分(同6月4日午前8時42分)に一連の作業が完了しました。クルーは、6月4日(同6月5日)にこの新しい実験室に入室する予定です。
6時間48分の船外活動の間、マイケル・フォッサムとロナルド・ギャレンは、「きぼう」船内実験室のISSへの取付け作業に備え、船内実験室がまだペイロードベイ(貨物室)にある段階でケーブルとカバーを取り外しました。
フォッサムとギャレンは、センサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)をISSからディスカバリー号に回収する作業も支援しました。OBSSは前回のSTS-123ミッション以降、ISSに保管されていました。現在OBSSは、スペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)に取り付けられ、飛行12日目に行われる、ディスカバリー号の耐熱シールドの後期点検に使用することが可能となっています。
ミッション・マネージメント・チームは本日、ディスカバリー号の耐熱シールドの詳細点検をドッキング中に行う必要はないと判断しました。この決定は、ディスカバリー号の打上げやSRMSを使用した点検、ISSへの接近時に得られた画像やデータの詳細な分析結果に基づいて判断されたものです。
船外活動を行ったふたりは、太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)から、SARJの運用に支障をきたしている金属粉を除去するクリーニング実証試験も行いました。ギャレンは、SARJに新しいトランドル・ベアリング(Trundle Bearing Assembly: TBA)1個を設置しました。SARJ内のレースリングの点検中、フォッサムは、以前の船外活動で損傷が疑われていた箇所が、確かに凹みであることを報告しました。ISSのマネージャらはこの情報をもとに、引き続き損傷の原因究明を行う予定です。
本日の船外活動は、STS-124ミッションで計画されている3回の船外活動の1回目でした。ギャレンにとっては初めて、またフォッサムにとっては4回目の船外活動でした。船外活動は6月3日午前11時22分(同6月4日午前1時22分)に始まり、同日午後6時10分(同6月4日午前8時10分)に終了しました。
次回のSTS-124ステータスレポートは、6月4日午前5時32分(同6月4日午後7時32分)に予定されているクルーの起床後、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-124 MCC Status Report #07(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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