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2008年3月18日(火) 午後11時00分(米国中部夏時間)
2008年3月19日(水) 午後1時00分(日本時間)
スペースシャトル「エンデバー号」と国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは本日、ISSの新しいロボットアーム「デクスター」(特殊目的ロボットアーム)を「デスティニー」(米国実験棟)の保管場所に移設し、取外し可能型スペースラブパレット1(Spacelab Pallet-Deployable 1: SLP-D1)をエンデバー号のペイロードベイ(貨物室)に回収しました。
ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のレオポルド・アイハーツとパイロットのグレゴリー・ジョンソンが、カナダアーム2と呼ばれるISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)を使って、デクスターを新しい保管場所であるデスティニー上の電力・通信インタフェース付グラプル・フィクスチャ(Power and Data Grapple Fixture: PDGF)に移設しました。これにより、今後のロボットアーム作業におけるSSRMSの用途に新たな道を開きます。
次に、ジョンソンとフライトエンジニアのギャレット・リーズマンはSSRMSを使い、第1回船外活動でデクスターが組み立てられた場所であるSLP-D1を、ISSのトラスからエンデバー号のペイロードベイ(貨物室)に移動させました。SLP-D1はエンデバー号に搭載され地上に持ち帰られます。SSRMSはISSのモービルベースシステム(Mobile Base System: MBS)に移動され、3月20日(同3月21日)に予定されている第4回船外活動に備えて次の作業場所に移動できるようにする予定です。
MSのロバート・ベンケンとマイケル・フォアマンが担当する第4回船外活動では、スペースシャトルのタイル修理試験が重点的に行われる予定です。試験では、タイル修理用耐熱材充填装置(Tile Repair Ablator Dispenser: T-RAD)というコーキングガンのような工具を使って、あらかじめ損傷させておいた耐熱タイルにSTA-54と呼ばれるアブレータ(溶融材)を充填します。試験結果は地上に持ち帰られ、さらに詳細な試験を受けることになります。
米国ヒューストンのミッションマネージャは、本ミッション最後の5回目の船外活動で、材料曝露実験装置6(Materials ISS Experiment: MISSE-6)の「コロンバス」(欧州実験棟)への取付けをもう一度実施することを検討しています。3月17日の第3回船外活動では、実験素材を宇宙環境にさらすために使われるスーツケース程の大きさの装置を固定するラッチピンがきちんとはまりませんでした。もしMISSE-6の取付けが第5回船外活動で実施されることになると、第5回船外活動で予定されている作業のひとつである、右舷側太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)へのトランドル・ベアリング(Trundle Bearing Assembly: TBA)の取付けが延期されることになります。
次回のSTS-123ステータスレポートはクルーが起床する3月19日午後0時28分(同3月20日午前2時28分)後、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-123 MCC Status Report #17(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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