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2007年10月30日(火) 午後5時00分(米国中部夏時間)
2007年10月31日(水) 午前7時00分(日本時間)
本日、スペースシャトル「ディスカバリー号」と国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは、第3回船外活動を完璧に遂行しました。しかしその後、予期せぬ出来事が起こりました。
スコット・パラジンスキーとダグラス・ウィーロックは、米国東部夏時間10月30日午前4時45分(日本時間10月30日午後5時45分)にISSから船外に出て7時間8分にわたる船外活動を開始し、予定されていた作業と、今後の船外活動に向けたいくつかの前倒し作業を行いました。
ふたりは、太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)が装備されたP6トラスを恒久的な取付け位置に結合させ、さらに、保管用のメインバス切替ユニット(Main Bus Switching Unit: MBSU)を、今後必要になる場合に備え、船外保管プラットフォーム2(External Stowage Platform: ESP-2)に取り付けることができました。
さらに、パラジンスキーは左舷側の太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)を点検し、ここ1ヵ月半にわたり摩擦の増大が検知されていた右舷側のSARJと比較するためのデータを収集しました。パラジンスキーは左舷側のSARJを“新品同様”であると報告しました。本ミッションの第2回船外活動で右舷側のSARJについて同様の点検を実施した際に、SARJに金属粉の付着がみられましたが、それとは異なった状態でした。
第3回船外活動を終え、P6トラスのSAWが80%ほど展開されたところで、展開中のSAWの片方の太陽電池ブランケットの一部が裂けるという事態が起こりました。船内のクルーは速やかに展開作業を停止し、ミッション・コントロールの技術者らは、次にどのようなことが起こるか解明するため、詳細な分析を開始しました。
現在のP6トラスのSAWの状態は安定しており、緊急に解決しなければならないという問題はありません。そのため、技術者とISSのミッション・マネージャらには、何らかの対応措置をとる前に問題の状況を理解する時間が十分にあります。P6トラスのもう片方のSAWは問題なく完全に展開しました。
ISSのプログラム・マネージャのマイク・サファディーニは、現在P6トラスのSAWは、完全に展開した状態とほぼ同程度の電力を発電しており、正常な状態で期待される発電電力よりもほんの3%ほど少ないくらいであるとコメントしました。
サファディーニは、「少し時間を要すると思われるが、問題に対応する時間は十分にある。系統的な方法で対処するつもりである。」とコメントしました。
船外活動からISSの船内に戻った後、ウィーロックは、彼の右手のグローブ外層部の親指のあたりに小さな穴があいているのに気づきました。今後のグローブの解析結果によっては、パラジンスキーと共に行う11月1日の第4回船外活動に向けて、別のグローブを準備する必要があります。
クルーは、10月31日はスペースシャトルとISS間の物資の移送と第4回船外活動の準備を行う予定です。また、米国中部夏時間10月31日午前6時48分(日本時間10月31日午後8時48分)に開催される記者会見に参加する予定です。
次回のSTS-120ステータスレポートは10月31日午前(同10月31日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-120 MCC Status Report #16(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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