このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。
<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。
2007年8月14日(火) 午後6時00分(米国中部夏時間)
2007年8月15日(水) 午前8時00分(日本時間)
本日、クルーは、国際宇宙ステーション(ISS)では初めて「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)とスペースシャトルのロボットアーム(SRMS)のみを使用して、7,000ポンド(約3,175 kg)の船外保管プラットフォーム(External Storage Platform: ESP)の設置を行いました。
過去に「デスティニー」(米国実験棟)と「クエスト」(エアロック)に設置された2つのESPは、設置時に船外活動クルーのサポートが必要でした。
ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のトレーシー・カードウェルとバーバラ・モーガンは、スペースシャトル「エンデバー号」のフライトデッキでSRMSを操作して、船外保管プラットフォーム3(ESP-3)をスペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)から持ち上げ、パイロットのチャールズ・ホーバーとISSのフライトエンジニアのクレイトン・アンダーソンの操作するカナダアーム2に渡しました。米国中部夏時間8月14日午前11時18分(日本時間8月15日午前1時18分)、13×7 フィート(約3.96 m×2.1 m)のESP-3は、カナダアーム2によってISSのP3トラスに設置されました。
ISSで3つ目となるこのESP-3は、コントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscopes: CMG)や窒素タンク(Nitrogen Tank Assembly: NTA)、バッテリ充放電ユニット(Battery Charge/Discharge Unit: BCDU)などの重要な交換機器を保管するためのものです。
クルーは忙しいスケジュールの合間に2つの地上との交信イベントもこなしました。モーガンとカードウェルはコマンダーのスコット・ケリーと共に、報道機関5社からのインタビューに応じました。その後モーガンはアンダーソン、MSのダフィッド(デイブ)・ウィリアムズ、ベンジャミン・アルヴィン・ドルーJr.と一緒に、本ミッション中に3回予定されている教育イベントのうちの1回目に参加しました。米国アイダホ州ボイジーのディスカバリーセンターに集まった20人の子供達は、「宇宙ではどのくらいのスピードで野球のボールを投げられるの?」、「学校の先生であることと宇宙飛行士であることはどのような点で似ているの?」など、多岐にわたる質問をしました。残り2回の教育イベントは8月16日と19日に予定されています。
ミッション・マネージャらは、打上げ時に損傷したスペースシャトルの耐熱シールドの修理を船外活動で行うかどうか検討を続けています。ミッション・マネージャらは、この損傷はクルーの安全面に影響するものではないと判断しました。もし修理を行えば、エンデバー号の帰還後の修理作業を軽減することができます。ミッション・マネージャらは擬似的に損傷させたタイルにスペースシャトルの再突入時と同等の熱と圧力を加える試験と解析の結果が出るのを待っています。
この試験結果によっては、4回目の船外活動以降に、船外活動クルーによる損傷箇所の修理を実施する可能性もあります。
今晩アンダーソンとMSのリチャード・マストラキオは、8月15日午前10時01分(同8月16日午前0時01分)に開始予定の第3回船外活動の準備を行っています。今晩ふたりは、気圧の低い環境で体内からの窒素の排出を促すため、クエストでキャンプアウトを行う予定です。明日の6時間半にわたる船外活動では、2000年からZ1トラス上に設置されてきたP6トラスを、次回のミッション中に移設するための準備作業を行います。
クルーは8月14日午後9時06分(同8月15日午前11時06分)に就寝し、飛行8日目は8月15日午前5時06分(同8月15日午後7時06分)に起床する予定です。
次回のステータスレポートは8月15日午前(同8月15日午後)、または新規イベントがあれば発行します。
出典:STS-118 MCC Status Report #13(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency | SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約 |