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2007年6月17日(日) 午前7時00分(米国中部夏時間)
2007年6月17日(日) 午後9時00分(日本時間)
スペースシャトル「アトランティス号」の宇宙飛行士たちは、1週間経たない内に4回目となる船外活動を行い、国際宇宙ステーション(ISS)の組立作業を進めます。
クルーは、米国中部夏時間6月17日午前6時38分(日本時間6月17日午後8時38分)に、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のジェイムズ・ライリーのためにかけられた、テレビドラマ“Band of Brothers”のテーマソングで起床しました。
船外活動を行うパトリック・フォレスターとスティーブン・スワンソンは、今回の飛行中にふたりで行うものとしては2回目となる船外活動を、6月17日午前11時33分(同6月18日午前1時33分)に開始します。その際、ライリーはアトランティス号のフライトデッキから船外活動の指揮をとります。ISSのフライトエンジニアであるオレッグ・コトフは、船内クルーとしてライリーと同様の役割を模擬的に行う予定です。これは、将来ISSで行われる船外活動で、指揮を担当するための訓練です。
船外活動の最初の作業は、「クエスト」(エアロック)に取り付けられている船外保管プラットフォーム2(External Stowage Platform: ESP-2)から、テレビカメラ用の支柱を取り外し、S3トラスに設置する作業です。そこから、ふたりはS3トラスとS4トラスの結合部分へ移動して、太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)を回転させる準備を行います。フォレスターは、2個の駆動ロック機構(Drive Lock Assembly: DLA)のうちの1個(DLA 2)の設置状況を確認する予定です。DLAは、S4トラスを回転させて、装備された太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)が太陽を追尾できるようにします。フォレスターはその後、スワンソンを手伝って、SARJの打上げ時の固定器具の残り6個を取り外す作業を行い、SARJが自由に回転できるようにする予定です。
S3トラスにモービルベースシステム(MBS)を移動できるようにするため、フォレスターとスワンソンは、MTストップ(モービルトランスポータ(台車:MT)のオーバーラン防止用の器具)と、アトランティス号のペイロードベイ(貨物室)内にS3/S4トラスを固定していた機構を取り外す予定です。その後、ふたりはいくつかの前倒しの作業を行うためにISSへ戻る予定です。
時間に余裕があれば、ふたりは「ユニティ」(結合モジュール1)へのコンピュータ・ネットワーク・ケーブルの取付け、GPSアンテナ1個の取外し、Sバンドアンテナ支持装置(S-band Antenna Support Assembly: SASA)のジンバルロックの締付け、6月15日の船外活動で「デスティニー」(米国実験棟)に取り付けた水素排気口の開放、およびデブリシールドの固定を行う予定です。本日の船外活動は、午後6時03分(同6月18日午前8時03分)に終了する予定です。
ISSのロシアのコマンド・コントロール(Command and Control: C&C)・コンピュータとナビゲーションコンピュータは、引き続き安定して稼働しています。どちらのコンピュータも、それぞれ3台あるコンピュータのうち2台が稼働しており、もう1台はスタンバイ状態にあります。モスクワのミッションコントロールでは、電力は供給されているものの酸素を生成するモードには投入していないエレクトロン(酸素発生装置)を除く、ロシアのシステムすべてを再稼働させました。また6月18日に、アトランティス号とISSを、水を排出するための姿勢に変更する際に、ロシアの姿勢制御スラスタを噴射させることを計画しています。
次のSTS-117ステータスレポートは、6月17日午後(同6月18日午前)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-117 MCC Status Report #18(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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