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2007年6月9日(土) 午後8時00分(米国中部夏時間)
2007年6月10日(日) 午前10時00分(日本時間)
宇宙での1日目、STS-117ミッションのクルーは、スペースシャトル「アトランティス号」の耐熱シールドを検査し、米国中部夏時間6月11日午後2時38分(日本時間6月12日午前4時38分)に予定されている国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに向けた準備を行いました。
パイロットのリー・アーシャムボウとミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のパトリック・フォレスターとスティーブン・スワンソンは、スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)とセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)を使って、アトランティス号の翼前縁部とノーズ・キャップの耐熱シールドを検査しました。
昨夜、クルーはSRMSを用いて、左舷の軌道制御システム(Orbital Maneuvering System: OMS)ポッドの耐熱ブランケット1枚がめくれているのが確認された部分について、詳しく観察しました。
OBSSを格納する前に、クルーはOBSSを利用して耐熱ブランケットのめくれた部分の接近映像を撮影し、ミッション・コントロールの技術者たちに送信しました。この映像は6月8日夜に撮影された映像とともに分析される予定です。
6月10日に予定されているISSとのドッキングに備え、クルーはオービタ・ドッキング・システム(Orbiter Docking System: ODS)のドッキングリングを延ばし、ランデブ用機器の点検を行いました。また、コマンダーのフレドリック・スターカウが、アトランティス号とISSのドッキングポートの位置を調整するときに使用するセンターライン・カメラをODSに取り付けました。
ロボットアームによる検査が行われている間に、MSのジョン・オリバース、ジェイムズ・ライリー、クレイトン・アンダーソンは、ミッションの4日目、6日目、8日目に行われる3回の船外活動で着用する宇宙服の点検と準備を行いました。船外活動の主要な目的は、ISSの新たな構成要素となるS3/S4トラスの取付けと、新しい一対の太陽電池パドル(Solar Array Wings: SAW)の展開、およびP6トラスの右舷側SAWをたたんで収納することです。
ISSでは第15次長期滞在クルーのフライトエンジニアであるサニータ・ウィリアムズが、明日予定されているアトランティス号の到着に向けて、ISSの準備を進めました。ウィリアムズは、アトランティス号の耐熱シールドの高解像度画像を撮影するために使われる予定のデジタルカメラの準備を終えました。ISSのコマンダーであるフョードル・ユールチキンは、「デスティニー」(米国実験棟)に取り付けられている与圧結合アダプタ2(Pressurized Mating Adapter: PMA-2)を与圧しました。
明日、アトランティス号がISSへの最終的な接近を行う際に、スターカウがアトランティス号を操縦してゆっくりと縦に回転させ、ユールチキンとフライトエンジニアのオレッグ・コトフがスペースシャトルの耐熱シールドの画像を撮影できるようにします。ウィリアムズはこのランデブ・ピッチ・マヌーバ(Rendezvous Pitch Maneuver: RPM)をビデオ撮影する予定です。
RPMを終えると、スターカウはアトランティス号をドッキングさせ、ISSとアトランティス号の両クルーによる1週間の共同ミッションが始まります。
アトランティス号とISS間のハッチが開き歓迎の挨拶が終わると、アンダーソンは自分用のシートライナーをソユーズ宇宙船(14S)に運び込み、ISSのコマンダーであるフョードル・ユールチキンとフライトエンジニアのオレッグ・コトフと共に正式にISSの第15次長期滞在クルーの一員となる予定です。また、2006年12月9日の打上げ以来宇宙に滞在しているフライトエンジニアのサニータ・ウィリアムズはアトランティス号のクルーと一緒に地上に戻る予定です。
発電用の一対の巨大なSAWを含むS3/S4トラスのISSへの移動は、明日のドッキング直後から開始される予定で、SRMSを使ってベイロードベイ(貨物室)からS3/.S4トラスを持ち上げ、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)に渡します。S3/S4トラスのISSへの取付けは、ミッション最初の船外活動が行われる6月11日に実施される予定です。この船外活動は、ライリーとオリバースが行うことになっています。
次のSTS-117ステータスレポートは、6月10日午前(同6月10日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-117 MCC Status Report #03(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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