このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。
<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。
第14次長期滞在クルー
2007年4月13日(金) 午後3時00分(米国中部夏時間)
2007年4月14日(土) 午前5時00分(日本時間)
国際宇宙ステーション(ISS)の第15次長期滞在クルー2名は今週、前任者である第14次長期滞在クルーからの引継ぎに1週間のほとんどを費やしました。2006年12月から既に3ヶ月以上ISSに滞在しており、彼らの新しい同僚クルーとなるサニータ・ウィリアムズも、彼らが仕事のコツを覚えるのを手伝いました。
第15次長期滞在クルーのコマンダーであるフョードル・ユールチキンとフライトエンジニアのオレッグ・コトフは、4月7日にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、4月9日にISSに到着しました。宇宙旅行者の米国人実業家チャールズ・シモニー氏も一緒にこのソユーズTMA-10宇宙船(14S)に搭乗し、ISSに到着しました。シモニー氏は、ロシア連邦宇宙局(FKA)との商業契約によって飛行しています。
第14次長期滞在クルーのコマンダーであるマイケル・ロペズ-アレグリアとフライトエンジニアのミハイル・チューリンは、ソユーズTMA-9 宇宙船(13S)に搭乗し、4月20日に帰還する予定です。シモニー氏も、約11日間をISSで過ごした後、一緒に帰還する予定です。
2006年9月に、チューリンとともにISS滞在を開始したロペズ-アレグリアは、1回のミッションにおける宇宙滞在期間の米国記録を現在も更新し続けています。ウィリアムズは、第15次滞在期間の前半を第15次長期滞在クルーとして過ごす予定で、現時点では暫定的に2007年8月に帰還する予定になっており、ロペズ-アレグリアのこの記録を塗り替える見通しです。
両長期滞在クルーは今週、引継ぎ作業の他に、いつも通りの運動を行いました。これは、地上への帰還が近づいたロペズ-アレグリアとチューリンにとっては特に重要です。クルーはまた、必要なISSのメンテナンス作業を行うとともに、かなりの時間を科学実験に費やすことができました。これらの作業は、今回到着したソユーズ宇宙船(14S)からISSとISSの電源システムにできるだけ早く移動させなくてはならない実験装置を移す作業から始めました。
クルーが注視している実験のなかにBioemulsion(バイオエマルジョン)があります。これは、微生物学・発酵学・医学などのために微生物を安全に培養する技術を開発するため、ロシアが取り組んでいる実験です。チューリンは4月10日にこの実験の作業を行いました。
4月11日、コトフは欧州宇宙機関(ESA)の呼気中の一酸化窒素を計測する実験(Exhaled Nitric Oxide-2: NOA-2)の機材準備を行いました。この実験は、船外活動の前後に船外活動クルーの呼気中に含まれる一酸化窒素の量を計測するもので、減圧症を発症する可能性についての理解を深めるために行われるものです。
一方、チューリンはロシアのパイロット実験を行いました。この実験は、長期の宇宙飛行中に、クルーの宇宙船を操縦する技量がどの程度変化するかを計測するものです。
4月12日、ロペズ-アレグリアは、3時間以上かけて、次に着用するクルーに合わせて米国製宇宙服のサイズを変更しました。この宇宙服は、1月31日からの9日間で3回という、今までに例のない頻度で実施した船外活動で使用されたものです。
4月10日にクルーの記者会見から始まったこの1週間を通して、クルーは何度も作業の手を止めて、報道機関の記者たちからの取材に応じました。米国メディアでは、ABC News、Space.com、CNN、CBSの記者たちが、クルーにインタビューを行いました。
ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日程、また世界各地域でのISSの可視状況などについての情報は、http://www.nasa.gov/stationでご覧いただけます。
次回のISSステータスレポートは4月20日の第14次長期滞在クルーの帰還後、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:International Space Station Status Report #07-20(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency | SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約 |