JAXAトップページへ
 JAXAトップページへ宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターサイトマップ
 

国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #06-48

<< #06-47 | #06-49 >> homeindexback

第14次長期滞在クルー
2006年11月3日(金) 午後4時00分(米国中部標準時間)
2006年11月4日(土) 午前7時00分(日本時間)

今週、国際宇宙ステーション(ISS)では、エレクトロン(酸素発生装置)の修理、ロボットアームの操作、そして補給船からの荷下ろし作業が中心に行われました。

10月30日、第14次長期滞在クルーのフライトエンジニアであるミハイル・チューリンが、エレクトロンを修理するために、ロシアのプログレス補給船(23P)によって運ばれてきた新しいバルブとケーブルをエレクトロンに取り付けました。エレクトロンは9月中旬から停止していましたが、新しい部品を取り付けた後、チューリンがエレクトロンを再起動しました。エレクトロンは、再びISS内に酸素を供給しています。

クルーは、プログレス補給船(23P)から、エレクトロンの部品、生鮮食品、その他のシステム用機器などを含む荷物の荷解き作業をほぼ完了しました。残りの物資については、必要になったときや時間に余裕がある時に荷下ろしする予定です。

コマンダーのマイケル・ロペズ-アレグリアは今週1週間を通して、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)の技能訓練を行いました。今週初め、地上の管制官がモービルトランスポータ(MT:台車)をISSのトラス上の別の作業場所に移動させました。11月1日には、ロペズ-アレグリアがカナダアーム2を操作し、通常取り付けられている「デスティニー」(米国実験棟)からモービルベースシステム(MBS)に移動させました。ロボットアームの専門家がカナダアーム2の把持手であるエンドエフェクタ(Latching End Effector: LEE)の内部の把持用のケーブル位置がズレる事があるという問題を評価するため、MBSを把持しているLEEとは逆側のLEE内部の様子が撮影されました。

11月2日、ロペズ-アレグリアは、カナダアーム2を操作してMBS上の他のグラプル・フィクスチャを把持し、反対側の把持を解放しました。11月3日に、地上の管制官によりMTが左舷側(port)のトラスの先端へと移動されました。スペースシャトルによる次回のISS組立てミッション(STS-116ミッション)で、MTはこの場所でカナダアーム2の運用を支援する予定です。来週、ロペズ-アレグリアは、カナダアーム2の点検を行う予定です。STS-116ミッションでは、ISSに新しいトラスを運搬し、取付けを行う予定です。

ロペズ-アレグリアは、アースカム(Earth Knowledge Acquired by Middle-School Studients: EarthKAM)に使用するカメラを設置し、起動しました。このアースカム実験は、中学生たちが、地球について学び、またISSに搭載されている専用のデジタルカメラを操作して、興味のある海岸線や山脈をはじめとする様々な地形を、宇宙という特別な視点から撮影することができる実験です。カリフォルニア大学サンディエゴ校では、学部生のチームが画像のリクエストを管理し、一般の人々や参加した世界中の学校にむけて、撮影された写真をインターネットで公開しています。今回のアースカム実験には10カ国107校が参加しています。

根の屈光性における新知覚メカニズムの分析(Analysis of a Novel Sensory Mechanism in Root Phototropism: TROPI)では、2番目の種サンプルが収穫され、冷凍冷凍庫(Minus Eighty degree Celsius Laboratory Freezer for ISS: MELFI)の中に収納されました。MELFIは実験用サンプルを、マイナス80℃、マイナス26℃、または4℃に保ったままミッション中を通して保存することができる冷凍冷蔵庫です。フライトエンジニアのトーマス・ライターが、TROPI実験を行っています。このTROPI実験は、植物が根や芽を伸ばす方向を決定するさまざまなシステムや、どの遺伝子が植物を正常に成長させる働きをしているかについて、理解を深めることを目的としています。

また、ライターは、欧州宇宙機関(ESA)の実験も引き続き行っています。その中のひとつであるCARDと呼ばれる実験は、微小重力環境における塩分の消費量と心臓血管系の関係の研究に役立ちます。宇宙飛行士のほとんどが微小重力環境下で低血圧を経験します。地球の重力に再適応するのを助けるため、宇宙飛行士は帰還直前に塩の錠剤を摂取し、一時的に血液量を増加させます。CARDは、長期にわたる宇宙滞在中に、塩の錠剤を時々摂取した場合にどのような影響が出るかを調べる実験です。また、この実験の結果が、地上でも心疾患患者の治療方法を改善する可能性もあります。

クルーは、11月22日に実施する予定の船外活動で使用する道具の準備を始めました。この船外活動は、チューリンとロペズ-アレグリアがロシア製のオーラン宇宙服を着用し、「ピアース」(ロシアのドッキング室)から船外に出て行う予定です。ふたりは「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の外壁に設置されている実験装置数個を交換・回収する予定です。またチューリンは、ロシアの商業活動の一環として、ピアース外壁の突き出た部分からゴルフボールを打つことも予定しています。

次回のISSステータスレポートは、11月9日または新規イベントがあれば発行する予定です。ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2006/iss06-48.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2006年11月6日


<< #06-47 | #06-49 >> homeindexback
JAXAトップページへサイトポリシー