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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #06-22

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第13次長期滞在クルー
2006年4月28日(金) 午後2時00分(米国中部夏時間)
2006年4月29日(土) 午前4時00分(日本時間)

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している第13次長期滞在クルーは、今週、4月26日に到着した5,000ポンド(約2.3トン)以上の補給品の荷下ろしを始め、この作業を集中して行いました。

4月24日にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたプログレス補給船(21P)は、4月26日にISSにドッキングしました。宇宙滞在を始めて約1ヶ月になる第13次長期滞在クルーのコマンダーであるパベル・ビノグラドフとフライトエンジニアのジェフリー・ウィリアムズにとって、このプログレス補給船(21P)は初めて迎える補給船でした。

プログレス補給船(21P)は新鮮な果物やその他の食料、家族からの贈り物、推進剤、水、酸素、予備部品、実験機材を運んで来ました。現在、2機のプログレス補給船がISSにドッキングしています。昨年12月にISSに到着したプログレス補給船(20P)は、必要なときにISSへの酸素供給源としてまだ使われます。クルーはこのプログレス補給船(20P)に不要品を積み込んでいます。プログレス補給船(20P)は6月中旬にISSから分離する予定です。

今週初めにウィリアムズは「デスティニー」(米国実験棟)内のブレーカーの一種である遠隔電力制御モジュール(Remote Power Control Module: RPCM)の交換を行いました。このRPCMはここしばらくの間機能しておらず、デスティニーのシステムの多くは他の経路を使って電力を供給していました。RPCMの交換を行う作業場所にアクセスするために、ウィリアムズは自身の睡眠用の区画(スリープ・コンパートメント)を取り外す必要がありました。地上のミッションコントロールでは、交換作業を手助けするために、デスティニー内の多くのシステムや照明の電源を順番に切りました。ウィリアムズは予定より早く全ての作業を終え、交換した新しいRPCMは正常に機能しています。

先週ISSで行った実験としては、ウィリアムズが、今後の宇宙機の設計に役立つ可能性のある毛細管流実験(Capillary Flow Experiment)を行いました。これは無重量状態での液体の挙動を調べる実験です。また、クルー達は、無重量状態での腎臓結石の生成を調べる実験のため、採尿を行うとともに摂取した飲食物を記録しました。

ビノグラドフはISSのエレクトロン(酸素発生装置)システムの定期メンテナンスを終えました。今週、エレクトロンはほぼ停止されていましたが、4月28日に再起動されました。エレクトロンは水を酸素と水素に分離して、酸素をISSに供給する装置です。

来週は、5月4日のISSの高度を上昇させるためのスラスタ噴射と、プログレス補給船(21P)からの荷下ろしの継続、そしてクルーの定期健康診断が予定されています。

次回のISSステータスレポートは、5月5日または新規イベントがあれば発行する予定です。

ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2006/iss06-22.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2006年5月1日


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