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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #05-62

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第12次長期滞在クルー
2005年12月21日(水) 午後1時30分(米国中部標準時間)
2005年12月22日(木) 午前4時30分(日本時間)

本日、カザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地から打ち上げられたプログレス補給船(20P)は、補給品とクリスマスプレゼントを積んで国際宇宙ステーション(ISS)に向かって飛行しています。

この新しい補給船は、米国中部標準時間12月21日午後0時38分(バイコヌール時間12月22日午前0時38分/日本時間12月22日午前3時38分)に打ち上げられました。プログレス補給船(20P)が澄んだ空に打ち上げられた時の気温はマイナス4度C前後で、風はありませんでした。10分もしないうちに、プログレス補給船(20P)は軌道へ到達し、ISSへの2日間の軌道上での旅に備えて太陽電池パドルと航法用のアンテナを展開しました。

ISSへの軌道を調整するため、プログレス補給船(20P)のメインエンジンを使った2回の噴射が12月21日遅くに予定されています。22日と23日にもドッキングのための軌道制御が予定されています。

プログレス補給船(20P)の打上げの時、第12次長期滞在クルーのコマンダーであるウイリアム・マッカーサーとフライトエンジニアのバレリー・トカレフは、宇宙滞在の82日目、ISS滞在80日目を過ごしながら、チリの西側の南太平洋の上空、高度220マイル(約354km)を飛行していました。プログレス補給船(20P)が軌道に到達すると、フライトコントローラ達からふたりにそのことが伝えられました。

約2.5トンの食料、飲料水、推進剤、酸素、空気、予備品、その他の補給品を搭載しているプログレス補給船(20P)は、12月23日午後1時54分(日本時間12月24日午前4時54分)に「ピアース」(ロシアのドッキング室)に自動ドッキングする予定です。また、この新しいプログレス補給船(20P)は、クルーの家族からのクリスマスプレゼントも運んでいます。今年9月に「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後部に到着した古いプログレス補給船(19P)は、不要品を積み込み、残った酸素をISS内へ放出して使い切るために、3月初めまでズヴェズダにドッキングしたままにされます。

プログレス補給船(20P)とISSとのドッキングは、12月23日午後1時(同12月24日午前4時)よりNASAテレビで生中継される予定です。(NASA TV: http://www.nasa.gov/ntv

一方、エンジニア達は12月16日にモービル・トランスポータ(Mobile Transporter: MT、台車)に電力を供給し、コマンドとデータ、ビデオ信号を伝送するためのケーブルが切断された原因を探るため、データを検討しています。MTとモービル・ベース・システム(Mobile Base System: MBS)は、ISSのロボットアームの移動式の基盤となり、ISSの建設とメンテナンスを補助する際にトラスに沿って移動するときに使われます。このMTとMBSを2本の冗長性を持つケーブルリールが支援しています。ケーブルが絡まった場合にケーブルを切断するための切断装置により、TUS2(Trailing Umbilical System 2)ケーブルが切断されたと見られています。ISSのカメラから送られてきた映像により、このケーブルが切断されたことが確認されました。TUS1システムには影響はありませんでした。

この予期していなかったケーブルの切断によって、S0トラスに2個あるMTに電力を供給する冗長性を有するサーキットブレーカーのうちひとつが落ちました。MTを当面使う予定はありませんが、MTが必要とする冗長性を得るためには、切断されたTUS2ケーブルを船外活動によって交換する必要があります。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

次回の ISS ステータスレポートは、12月23日のプログレス補給船(20P)とISSのドッキング後、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2005/iss05-62.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2005年12月22日

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