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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #05-40

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第11次長期滞在クルー
2005年8月18日(木) 午後8時00分(米国中部夏時間)
2005年8月19日(金) 午前10時00分(日本時間)

今週、コマンダーが最も宇宙滞在経験を積んだ宇宙飛行士となった数日後に、第11次長期滞在クルーは船外活動を行い、国際宇宙ステーション(ISS)のマイルストーンがさらに達成されました。

コマンダーのセルゲイ・クリカレフとフライトエンジニアのジョン・フィリップスによる4時間58分の船外活動は、ISSの組み立てのための船外活動としては62回目、ISSから船外に出たものとしては34回目、「ピアース」(ロシアのドッキング室)から船外に出たものとしては16回目でした。

米国中部夏時間8月18日午後2時2分(日本時間8月19日午前4時2分)にクリカレフとフィリップスがピアースのハッチを開けて、最初に行った作業は、宇宙飛行が微生物にもたらす影響を調べる生物医学的な実験であるBiorisk実験装置の3個の缶のうち、ひとつを回収することでした。Bioriskは第10次長期滞在クルーのリロイ・チャオとサリザン・シャリポフによって今年1月に行われた船外活動で、ピアースに取り付けられました。残りの缶は次回以降の船外活動で回収される予定です。

次にふたりは「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の直径が大きい部分に移動し、実験装置をふたつ回収する準備を行いました。微小粒子捕獲実験装置(Micro-Particles Capturer: MPAC)は、エアロジェルと発泡性の物質を使用して、軌道を周回するISS外部の天然の粒子や人工物の破片を収集する実験装置です。MPACと対になっている材料曝露実験装置(Space Environment Exposure Device: SEED)は、塗料、断熱材、固体潤滑剤などの各種宇宙機用材料の候補を低軌道の環境にさらすものです。マトリョーシカと呼ばれる実験装置は、長期滞在ミッションに従事するクルー、とりわけ船外活動時の放射線被曝に関するデータを収集するための生物医学的実験です。

クリカレフとフィリップスはそこからズヴェズダ後方へ移動し、来年、ISSに初飛行する予定の欧州宇宙機関(ESA)の無人の欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)がISSとドッキングする際に支援を行う予備のテレビカメラを設置しました。ズヴェズダ後方にいる間に、クロムカ(Kromka)と呼ばれるスラスタ噴射による汚染状況を計測する装置の状態の記録撮影と、ロシアの略語でSKKと呼ばれる材料曝露実験の試料キャニスターの交換を行いました。

ふたりがマトリョーシカやMPAC&SEED、工具をまとめピアースに持ち帰った時点で、予定より約45分遅れていました。この遅れと、ストレラ(Strela)と呼ばれる貨物クレーンの取り付け機構を「ザーリャ」(基本機能モジュール)から「ユニティ」(結合モジュール1)に取り付けられているPMA-3(与圧結合アダプタ3)へ移動させる最後の作業が2時間かかると予測されたことから、ロシアのミッションマネージャ達は最後の作業を次回以降の船外活動に延期する判断を下しました。ピアースのハッチの閉鎖は、同8月18日午後7時(同8月19日午前9時)に行われ、4時間58分間の船外活動が終了しました。

今回の船外活動は、フィリップスにとっては初めてであり、ロシアのミール宇宙ステーションにおける2回のミッション中に7回、計36時間10分の経験を積んだクリカレフにとっては8回目の船外活動でした。

同8月16日午前0時44分(同8月16日午後2時44分)に、クリカレフはロシアのセルゲイ・アヴデエフ宇宙飛行士が持っていた747日14時間14分という宇宙滞在記録を越えました。クリカレフは第11次長期滞在クルーのコマンダーになる前に、ミール宇宙ステーションでの2回の長期滞在、2回のスペースシャトルのフライト、そしてフライトエンジニアとしてISSの第1次長期滞在クルーを務めました。

8月11日からロシアのVozdukh(二酸化炭素除去装置)が停止しており、ロシアの専門家はこの装置の復旧計画を検討しています。Vozdukhが停止して以来、ISSの空気を浄化していた米国の二酸化炭素除去装置(CDRA)が、18日早朝に逆止め弁が詰まったために停止しました。これは、以前にも起こり、原因も究明されている問題でした。米国の二酸化炭素除去装置(CDRA)はヒューストンのフライトコントローラによって再度稼働できるようにされました。フライトコントローラはクルーにISS内の二酸化炭素量は危険値よりとても低いことを伝えました。クリカレフは19日からVozdukhの故障原因の究明を行う予定です。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

次回の ISS ステータスレポートは、8月25日または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2005/iss05-40.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2005年8月19日

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