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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #05-12

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第10次長期滞在クルー
2005年3月4日(金) 午後5時00分(米国中部標準時間)
2005年3月5日(土) 午前8時00分(日本時間)

今週、国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは、プログレス補給船(17P)関連の作業を主に行いました。第10次長期滞在クルー(コマンダーでNASAのサイエンスオフィサーのリロイ・チャオとフライトエンジニアのサリザン・シャリポフ)は、今週前半にロシアのプログレス補給船(17P)の到着に向けた準備を行い、3月3、4日はその荷下ろしに専念しました。

2.1トンの機器と補給品を載せたプログレス補給船(17P)は、米国東部標準時間3月2日午後3時10分(日本時間3月3日午前5時10分)にISSにドッキングしました。プログレス補給船(17P)には、推進剤、酸素、空気、水などが搭載されています。

160日分の食料や、ロシアの環境制御システムとトイレの予備部品もプログレス補給船(17P)に搭載されていました。スペースシャトル「ディスカバリー号」が飛行再開ミッションでISSに接近する際に、ディスカバリー号の熱防護タイルを撮影するためのカメラと望遠レンズ、また米国の「クエスト」(エアロック)からの船外活動を再開させるための新しい熱交換器も搭載品の中に含まれています。

シャリポフは、今週前半のプログレス補給船(17P)の到着準備作業として、自動ドッキングシステムに問題が発生した場合に備えて、手動ドッキングシステムの準備と訓練を行いましたが、使用されませんでした。自動ドッキングシステムは問題なく稼働しました。

クルーは、在庫管理システム(Inventory Management System: IMS)へプログレス補給船(17P)の搭載品を入力しながら荷下ろし作業を行いました。IMSは、ISS内にある物品を管理するためのバーコードによるコンピュータ管理システムです。

プログレス補給船(17P)関連の作業にむけて、クルーは就寝時間を遅らせ、今週はほとんど、通常の午前1時ではなく午前6時30分ごろに起床しました。これから徐々に通常のスケジュールに戻していきます。

チャオとシャリポフは、毎日の運動を引き続き行うとともに、予定されていたISSシステムのメンテナンス作業、そして医療実験と科学実験を行いました。

他の活動として、クルーは、2月28日にテキサス州Levellandの高校生と交信を行いました。3月3日には、チャオは無線で、カンザス州サリナに着陸し3日間の無着陸による単独世界一周飛行を達成したスティーブ・フォセットにお祝いの言葉を贈りました。過去4ヶ月間にわたり、チャオとシャリポフは1日に15回以上地球の周りを回っています。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、3月11日または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2005/iss05-12.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2005年3月7日

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