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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #05-05

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第10次長期滞在クルー
2005年1月28日(金) 午後4時00分(米国中部標準時間)
2005年1月29日(土) 午前7時00分(日本時間)

国際宇宙ステーション(ISS)の第10次長期滞在クルーは、彼らにとって1回目の船外活動を行うなど、多忙な1週間を終えました。

第10次長期滞在クルー(NASAのサイエンスオフィサーのリロイ・チャオとフライトエンジニアのサリザン・シャリポフ)は、1月24日に、ロシアのオーラン宇宙服を着用し、宇宙服の圧力とデータ伝送について点検してから、オーラン宇宙服を脱ぐという、船外活動の予行演習を行いました。25日には、船外活動にむけてISSのシステムを自動運用モードに設定しました。また、米国モジュール内のハッチは各モジュールを隔離するために閉じられました。また、地上管制官がISSの内部を監視できるよう、カメラが用意されました。

シャリポフとチャオは、米国中部標準時間1月26日午前1時43分(日本時間1月26日午後4時43分)にISSの船外に出ました。ふたりは5時間28分で予定の作業を終え、「ピアース」(ロシアのドッキング室)へ戻り、1月26日午前7時11分(同1月26日午後10時11分)にピアースのハッチを閉じました。今回の船外活動の主な作業は、ドイツの小型ロボット実験装置の設置作業とそれに関連する配線の敷設およびアンテナの設置作業でした。また、科学実験装置を取り付け、さらに環境制御装置の動作を不安定にする原因になりそうな汚染物があるかどうかを調べるため、環境制御装置の排気口の検査と写真撮影を行いました。

長期滞在中の1回目の船外活動を成功させたチャオとシャリポフは、船外活動後は、ISSを通常運用状態に戻す作業を行いました。27、28日には、ISSのシステムの再設定および宇宙服と工具の片づけを行い、そして休暇を楽しみました。

チャオとシャリポフの次の船外活動は3月25日に予定されています。今年後半に予定されている無人の欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)の到着に必要な最後の機器を設置する予定です。

週末のクルーの作業は、清掃や運動といった軽い作業を予定しています。また、NASAのサイエンスオフィサーであるチャオは、"Saturday Morning Science"(ISSのクルーが休日を利用して行う基礎科学実験)の素材として、様々な研究の中からテーマを選ぶ予定です。

NASA、ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはwww.nasa.govをご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、2月4日または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2005/iss05-5.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2005年1月31日

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