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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-30
第9次長期滞在クルー 第9次長期滞在クルー(コマンダーのゲナディ・パダルカとNASAのサイエンスオフィサーでフライトエンジニアのマイケル・フィンク)は、彼らにとって初めてとなる船外活動の準備を引き続き行い、ISS滞在7週目を過ごしました。現在、この船外活動は6月24日に行われる予定です。 ISSのマネージャ達は本日、船外活動の実施予定日を6月15日から6月24日へ変更することを決めました。新しい予定日は来週公式に承認される予定です。実施予定日が変更されたことで、クルーの作業日の観点からより適した期間となり、通信範囲が改善され、さらに計画立案のための時間的な余裕が生まれます。船外活動を実施する時間は、ロシアの地上局上空をISSが通過する時間によって変わるため、毎日変わっていきます。実施予定日が変更されたことで、地上のチームが船外活動手順書の作成を続ける時間的余裕が生まれることにもなります。マネージャ達は、船外活動の準備状況を6月21日に行われる通常のステージ運用準備審査会(Stage Operations Readiness Review)でレビューする予定です。 パダルカとフィンクは、船外活動の準備のため、必要な工具を集めるとともに、宇宙服に関する作業を開始しました。この船外活動は、ISSの姿勢を維持するコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscopes: CMG)1基の電力を回復させることを目的としています。クルーは船外で、4月21日に故障した(CMGの1基に電力を供給していた)遠隔電力制御モジュール(Remote Power Controller Module: RPCM)すなわち電力ブレーカを交換します。CMGの2基は現在も正常に動作しており、ISSの姿勢を安全に制御しています。クルーは、船外活動で使う電動工具のひとつ、ピストル・グリップ・ツール(Pistol Grip Tool)のバッテリの充電と、船外活動で使用する工具の操作方法を把握し、今週の作業を開始しました。バッテリ、フィルタ、ヘルメットライトの交換の他、ロシアのオーラン宇宙服の定常的な部品交換も実施しました。彼らは、靴下やグローブ、冷却下着といった個人的な衣類を取り出して準備し、宇宙服のサイズを調整し、宇宙服の気液分離システム内に余分なガスが混入していないか確かめました。 クルーは、ISSに搭載されているロシア製の自転車エルゴメータを使って心肺系の評価を行いました。このチェックは、標準的な船外活動準備のうちのひとつです。 ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。 ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。 次回のISSステータスレポートは、6月18日もしくは何かイベントがあればその前に発行する予定です。
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 最終更新日:2004年6月14日
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