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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-01

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第8次長期滞在クルー
2004年1月2日(金) 午後 4時00分(米国中部標準時間)
2004年1月3日(土) 午前 7時00分(日本時間)


国際宇宙ステーション(ISS)の第8次長期滞在クルーは、1月1日は新年を祝う休日とし、1月2日から作業を再開しました。コマンダーでNASAのISSサイエンスオフィサーのマイケル・フォールとフライトエンジニアのアレクサンダー・カレリは、ISSのシステムに関する作業と科学実験を行いました。フォールはまた、ISSの今後の活動と将来の宇宙探検を見据えた「ISSの現状」についてのメッセージを配信しました。

フォールは、細胞バイオテクノロジー運用支援システム(Cellular Biotechnology Operational Support System:CBOSS)と呼ばれる、3次元で細胞を培養できるバイオリアクタ(培養槽)に関する作業を行いました。この装置は、地上で通常用いられる2次元培養技術を発展させたものです。一方、カレリはISSのコンピュータにソフトウェアをアップロードしました。

本日午後にカレリは、モスクワのミッションコントロールセンターの専門家たちの協力を得て、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)内の、断続的に故障をきたすエレクトロン(Elektron、酸素発生装置)の調整を行いました。彼はまた、ISS内部の気圧を高めるために酸素生成用の小さな缶(Solid-fuel Oxygen Generator:SFOG)をふたつ使用しました。12月31日にも、ISS上に140個以上あるSFOGの使用期限を確定するため、試験用として別のふたつのSFOGが使用されました。ひとつのSFOGでクルーひとりあたり1日分の酸素を供給することができます。

予備の酸素はズヴェズダにドッキングしている無人のプログレス補給船から供給できます。そのうちのいくらかは1月1日にISS内に供給され、1月3日にさらに追加されます。他の酸素は「クエスト」(エアロック)に取り付けられているふたつの高圧タンクに蓄えられています。

12月29日にカレリは3時間かけて、必要のなくなった姿勢制御装置を「ザーリャ」(基本機能モジュール) から取り外しました。その大部分はプログレス補給船に積み込まれ、1月末に予定されている地球大気圏への再突入の際に廃棄されます。彼はまた、ロシアの有害物質除去システム2台の48時間におよぶ再生を開始しました。このシステムはISS内の大気を清潔にするものです。フォールは、引き続きCBOSS実験の評価を行いました。

クルーは12月30日にインターネットサイトのスペース・コム(space.com)のニュースインタビューに応じました。フォールはまた、はんだ付けの宇宙実験を行い、プログレス補給船から新しい医薬品をISSの医療キットに補給しました。12月31日には、クルーは、1時間にわたる必須の救急医療訓練や日常の運動、ISSの保全作業を行いました。

新年を迎えた1月1日は休日でした。彼らが行ったのは、運動と必要なISSの保全作業と科学実験のみでした。ふたりのクルーは、地上にいる家族とプライベートでテレビ会議システムを通して話をしました。

これから数日間、米国中の多くの都市で、ISSが頭上を通過するのを見る機会に恵まれるでしょう。国内の各都市における観測についての詳細情報と観測の予報については http://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは1月9日に、またはそれ以前に何かイベントが生じた際にはその時に発行する予定です。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2004/iss04-1.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2004年1月5日

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