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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-62 |
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第8次長期滞在クルー
カレリは、12月1日にロシアのプラズマ結晶-3(Plasma Crystal-3)実験の準備を行い、12月2日に実験の設定を行った後、12月4日に最初の試験を終えました。大半が自動化されたこの実験は、真空チャンバー内で短波を照射した際のプラズマ・ダストの結晶化を調べるものです。 12月2日に、フォールは大半の時間をFOOT(Foot/Ground Reaction Forces During Spaceflight)実験用の測定装置を装備したサイクリング用タイツを着て過ごしました。20個のセンサを装備した下肢機能モニタリングスーツ(Lower Extremity Monitoring Suit:LEMS)は、フォールの足と関節と筋肉の動きの計測を行います。研究者たちは、この実験により、宇宙で骨や筋肉が弱くなる理由を解き明かす新たな情報が得られると考えています。このような知識が得られれば、宇宙で骨や筋肉が弱くなるといった問題をより小さくする方法が見つかるでしょう。 また、今週実施した作業としては、宇宙服のバッテリの保全作業(バッテリの放電と再充電)、ラップトップコンピュータの再読込み、継続的に行われている腎臓結石(Renal Stone)実験への参加、日常的な保全作業と、クルーのエクササイズが行われました。 12月4日に、クルーは制振装置付きトレッドミル(Treadmill Vibration Isolation and System :TVIS)の点検を行いました。「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)内に設置されたこのトレッドミルは、クルーがエクササイズする際に生じる振動の伝達を最低限にする洗練されたシステムです。2人は制振装置(Vibration Isolation and Stabilization)を停止したトレッドミルの上で走りました。この点検の前に、ズヴェズダと「ユニティ」(結合モジュール)に彼らが設置した測定装置で振動の発生状況のモニタが行われました。クルーには、TVISを改善した状態で使用することが承認されました。 彼らは、少なくとも12月9日と10日に4時間ずつの時間をかけて、TVISを設置場所から引き出し、安定用のジャイロスコープの点検と可能な範囲で修理を行う予定です。12月5日にフォールは、ジョンソン宇宙センターのTVISの専門家と、来週のトレッドミルに関する作業準備の話をしました。 ISS上のTVISと他のエクササイズ装置は、毎日、クルー1人あたり約2.5時間使用されています。このエクササイズは、長期間の宇宙飛行による悪影響を低減化する目的で設定されています。 12月2日には、フォールとカレリはCBSの番組「オズグッド・ファイルズ(Osgood Files)」と話をし、さらにCBSラジオの記者と話をしました。フォールは12月4日に、BBCの番組「フロストとの朝食」でディビッド・フロスト卿と15分以上話をしました。 ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また地上の任意の地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。 ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。 次回のISSステータスレポートは、12月12日に、または何かイベントが生じた際にはその前に発行する予定です。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-62.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 |
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最終更新日:2003年12月8日 | |||
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