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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-6 |
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第6次長期滞在クルー
軌道上での11週目を終え、国際宇宙ステーション(ISS)の第6次長期滞在クルーは、新しいプログレス補給船(10P)の荷ほどきを行い、またミッションマネージャが彼らの残りの軌道上滞在期間の計画を検討するのを支援しました。 ロシアのプログレス補給船(10P)は、ISSの「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の後方ドッキングポートに、米国中部標準時間2月4日午前8時49分(日本時間2月4日午後11時49分)にドッキングし、約900kgもの食料、燃料、服、その他の物資を届けました。それらはコマンダーのケネス・バウアーソックス、フライト・エンジニアのニコライ・ブダーリンとNASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティットが、6月の終わりまで滞在を延長するのに必要なものです。プログレス補給船(10P)のハッチは、2月4日の午後に開かれ、補給品からの荷下ろしは、2月5日の午前に開始されました。 ロシアのプログレス補給船(10P)の物資の中で、ふたつの電力機器が「デスティニー」(米国実験棟)にある微小重力研究グローブボックス(MSG)を用いた科学実験の再開の鍵を握っていました。MSGは、ESAがアラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センター(MSFC)の協力を受けて開発したものですが、昨年の11月終わりに電力分配・変換器(Power Distribution Controller:PDC)と、交換可能な電力変換モジュールが故障し、運用が停止されていました。それらの装置はISSを訪れたこの前のスペースシャトル(STS-113)によって地上に持ち帰られ、修理のためにESAに送られ、MSFCで認定テストを受けた後、今回のプログレスに搭載されて届けられました。 フライト・コントローラは、2月11日のプログレス補給船によるISSのリブースト(軌道の引上げ)の可能性について議論しています。もし、リブーストを行うことが合意されれば、ISSの平均高度を239マイル(約385km)から246マイル(約395km)に上昇させることになります。これにより、ISSは、4月に予定されている新たなソユーズ帰還機の打上げに対して適切な高度に留まることができます。 ペティットは、新たな部品を2月5日にMSGに組み込みましたが、起動させようとした時、科学ラックのサーキットブレーカが飛んでしまいました。ペイロードコントローラは起動時のこの反応は、MSGが昨年11月に故障する少し前に起こった現象と似ていると報告し、新たな機器を守るため、ペティットにMSGの電力を落とさせました。ESAとMSFCのペイロード運用センターの専門家によるトラブルシューティングは週末を越えて引き続き行われる予定です。 NASAのスペースシャトルの打上げスケジュールの凍結のため、ミッションマネージャは、スペースシャトルが運航を再開するまでのISS上のクルーへの補給品の供給をどのようにしたら最適かを調べています。この作業を支援するため、バウアーソックスと他のクルーは今週、軌道上の補給品の在庫確認作業に時間を費やしました。一方、ヒューストンのフライト・コントローラのチームとモスクワ郊外にあるロシアのミッションコントロールセンターは、実際の使用に基づいた統計表の作成を開始しました。6月にISSに向けて打上げ予定の次のプログレス補給船の搭載品を決定していく際に、これらのデータがレビューされる予定です。 ISSクルーの活動状況、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.govをご覧ください。 ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://www.scipoc.msfc.nasa.govをご覧ください。 次回のISSステータスレポートは2月14日、あるいは何かイベントが起きた時点で発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-6.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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最終更新日:2003年 2月10日 | |||
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