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国際宇宙ステーションステータスレポート#00-39 2000年 8月24日(木)午後 3時(米国中部夏時間) 2000年 8月25日(金)午前 5時(日本時間) ヒューストンのミッション・コントロール・センター 国際宇宙ステーション(ISS)の フライトコントローラは今週、プログレス補給船のタンクから ISSのズヴェズダモジュールのタンクへの推進剤の移送を再開しました。また来月早々に予定されているスペースシャトルアトランティス号の到着に備え、その他の準備をしました。 プログレス補給船からの推進剤の荷下ろし作業の結果、ズヴェズダの燃料と酸化剤のタンク一組は満タンになっています。残りの推進剤は今週プログレスのタンクからズヴェズダの二組目のタンクに移送される予定です。先週は推進剤の移送がセンサの不具合のために中断されましたが、この問題はすぐに解決しました。 また数週間後に予定されているアトランティス号とのランデブーに備え、米露のフライトコントローラは先週プログレス補給船のエンジンを2回噴射し、これによりISSの平均高度はおよそ4.5マイル(約7.2km)高くなりました。さらに軌道を調整するため9月初めにあと1回の噴射が予定されています。9月8日に打上げが予定されているアトランティス号の7人のクルーは、ISSの新しい居住区画となったズヴェズダのドアを宇宙で初めて開き、この秋に予定されている第1次長期滞在クルーの到着の準備をすることになっています。 月曜日早朝ISSのフライトコントローラはズヴェズダの5つのバッテリーの1つの充放電に異常があることに気付き、現在原因を調査しています。ズヴェズダの他の4つのバッテリーは正常に稼働しています。1つのバッテリーに問題があってもISSの通常の運用には影響はありません。また、来月のアトランティス号のミッションの際に、ズヴェズダには3基のバッテリを追加設置することになっています。 ISSマネージャーはアトランティス号がISSにドッキングした際、ズヴェズダの船尾にあるドッキングターゲットを、宇宙飛行士エド・ルーとユーリ・マレンチェンコが実施する船外活動の中で手作業で展開することについて検討しています。このドッキングターゲットは、計画されている船外活動が予定されている作業場所の近くに配置されています。 一方、国際宇宙ステーション(ISS)パートナーは今週、ISSの組立スケジュールを、一部のモジュールについては後年度に先送りするよう改訂することで合意しました。2001年末までに計画されている初期の組立段階の打上げ目標期日は原則として変っていません。それ以降のミッションの大半の打上げ時期は予定よりも遅くなっています。最後の組立飛行は2006年の4月に予定されています。ISS全体の組立スケジュールRev. Fはこちらをご覧下さい。 フロリダ州ケネディ宇宙センターでは、9月8日に予定されているアトランティス号の打上げ(ミッションSTS-106)の準備が 39B射点で行われています。スペースシャトル計画のマネージャーは8月29日(火)に飛行準備審査会(FRR)を開催してミッション全体の準備状況を審査し、この審査会終了後に打上げ日が公式に発表される予定です。また来週には、カナダが製造したモバイル・ベース・システム(MBS)がKSCに到着し宇宙ステーション整備棟(SSPF)で飛行前のテストと打上げ準備を行っている25万ポンド(約112トン)のISSの部品の仲間入りをする予定です。このMBSは2002年に打上げられる予定で、カナダ製の宇宙ステーションロボットアーム(SSRMS)が、最終的には300フィート(約91m)になるISSのトラス(桁)に沿って移動するときの支持機構となるものです。 ISSは現在228×222マイル(367×357km)の軌道を周回しており、重量67トン、長さ143フィート(約43.6m)のISSは日照の条件が良ければ地上から容易に見ることができます。 この次のステータスレポートは8月30日(水)に発行する予定です。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2000/iss00-39.html
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