「きぼう」日本実験棟運用シミュレーション訓練 2006年1月
2006年1月26日に筑波宇宙センター(TKSC)にて、「きぼう」日本実験棟の実運用を模擬したシミュレーション訓練が行われました。
訓練概要
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「きぼう」運用管制室 |
TKSCにある「きぼう」運用管制システムを用いて、「きぼう」の実運用を想定したシミュレーション訓練を行いました。
今回のシミュレーションでは、実際の「きぼう」ではなく、「きぼう」のシミュレータを使用し、ふたつある「きぼう」管制制御用コンピュータのうち、故障したひとつを交換する運用スケジュールを組み訓練を行いました。
「きぼう」の実際の運用は、TKSCの「きぼう」運用管制室とNASAジョンソン宇宙センター(JSC)にある宇宙ステーション管制センターを結んで行います。今回のシミュレーションではJSCの宇宙ステーション管制センターと結ぶ代わりに、TKSC内の「きぼう」運用管制室とは別の部屋をJSCの宇宙ステーション管制センターにみたてて結び、そこにNASAの飛行管制官役や宇宙飛行士役、及び「きぼう」を模擬するとともにシミュレーション訓練全体をコントロールする要員を配置して訓練を行いました。
「きぼう」管制制御用コンピュータの交換作業を進める中、「きぼう」に不具合を発生させ、「きぼう」運用管制室内の飛行管制官は、その問題についての対処方法の検討や運用スケジュールの再設定などを行い、専門的な技術的問題に対しては、別室に控えた「きぼう」エンジニアリングチームがその対処方法を検討しました。「きぼう」の飛行管制官は、不具合の対処をしながら「きぼう」管制制御用コンピュータの交換作業を終了させ、実運用を模擬したシミュレーション訓練を通した管制要員訓練の目的は達成されました。
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JSC役要員の様子 |
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今後の予定
「きぼう」の運用に向けて、運用に関わる飛行管制官の準備は順調に進んでいます。今後もJAXA内で、またはNASAとつないで、本番を想定した「きぼう」に関わる運用シミュレーション訓練を行っていきます。
最終更新日:2006年2月3日
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