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油井宇宙飛行士の活動状況(2015年12月10日)
12月8日、NASAのMicrobiomeと呼ばれる実験について、油井宇宙飛行士は地球帰還時、スコット・ケリー宇宙飛行士は宇宙滞在約240日目の作業として、自身の唾液サンプルを採取しました。
この実験は、宇宙環境において、微生物がヒトの免疫システムにどの様な影響を与えるかを調べる実験です。クルーは、免疫システムの状態の確認や、クルーの身体とISS船内から微生物を採取する作業を定期的に行います。
油井宇宙飛行士は、「きぼう」のエアロックを減圧しました。 これは、今月後半に予定されているISSの右舷側のS3トラス上のエクスプレス補給キャリア4(ELC-4)に設置されているロボットによる燃料補給ミッション(RRM)実験装置回収の準備作業です。
また、油井、スコット・ケリー、チェル・リングリン宇宙飛行士は、シグナス補給船運用4号機(OA-4)の結合までのスケジュールと、退避手順、照明、航法センサー、カメラ設定に関する資料を確認しました。
3人はその後、地上の専門家との電話会議で疑問点を解決するためのフォローアップを行いました。
なお、OA-4は日本時間12月9日午後11時26分、ISSの「ユニティ」(第1結合部)の地球側ポートに結合されました。
油井宇宙飛行士とチェル・リングリン宇宙飛行士は、ソユーズ宇宙船(43S)で地上に持って帰る米国の荷物を準備して移送しました。
私物の梱包作業も続けました。それらの物資は自身とともにソユーズ宇宙船(43S)に搭載して地上に回収するほか、今後打上げ予定のドラゴン補給船運用8号機、9号機で回収されます。
そして、油井宇宙飛行士とオレッグ・コノネンコ宇宙飛行士は、ソユーズ宇宙船(43S)の姿勢制御用スラスタの機能試験を行いました。
油井宇宙飛行士、チェル・リングリン宇宙飛行士、オレッグ・コノネンコ宇宙飛行士は、ソユーズ宇宙船での通常帰還訓練に全て参加しました。
この訓練の一環として、3人は分離の予備段階と降下データを確認した後、降下スケジュール(ソユーズ宇宙船の起動から着地まで)を通した作業を行いました。
油井宇宙飛行士ら43Sクルーは、日本時間12月11日午後3時25分にISSとのハッチを閉鎖し、同午後6時49分にISSから分離、地上への着陸は同午後10時12分を予定しています。
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