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油井宇宙飛行士の活動状況(2015年10月26日)
10月22日、油井宇宙飛行士は、「きぼう」日本実験棟の船内実験室にて、複数チャンネルのビデオケーブルを、細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)から多目的実験ラック2(Multi-purpose Small Payload Rack 2: MSPR-2)間に設置し、CBEFから複数の映像をダウンリンクする機能の確認を行いました。
NASAの医学関連の実験としては人体研究プログラム(Human Research Program: HRP) の一環としてNeuro mappingと呼ばれる神経認知テストの宇宙飛行およそ90日目のテストを完了しました。
この実験は、長期間の宇宙滞在が脳の変化を引き起こすかどうかを調査するとともに、脳と体が起こり得る変化から立ち直るためにどれくらいかかるのかも測定します。
今まで、長期間の宇宙滞在から戻ってきたクルーの状態から、運動能力と認識力は微小重力の影響を受けていることがわかっています。
また、油井宇宙飛行士とチェル・リングリン宇宙飛行士は、NASAのMicrobiomeと呼ばれる実験の一環として宇宙飛行およそ90日目のアンケートに答えました。
この実験は、宇宙環境において、微生物がヒトの免疫システムにどの様な影響を与えるかを調べる実験です。クルーは、免疫システムの状態の確認や、クルーの身体とISS船内から微生物を採取する作業を定期的に行います。
船外活動の準備作業として、油井宇宙飛行士とセルゲイ・ヴォルコフ宇宙飛行士は、スコット・ケリーとチェル・リングリン両宇宙飛行士の船外活動ユニット(EMU)のサイズ調節が適切かどうかの確認を手伝い、冷却水タンクへの給水、ヒューストンの運用管制センターとの交信を行いました。運用管制センターでは通信状態やEMUのデータチェックを行いました。
10月28日に、スコット・ケリーとチェル・リングリン両宇宙飛行士により船外活動が行われる予定です。
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