このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。
<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。
油井宇宙飛行士の活動状況(2015年10月22日)
10月19日、油井宇宙飛行士は、1年間のISS滞在を行っているスコット・ケリーとミカエル・コニエンコ両宇宙飛行士のOcular Healthと呼ばれる眼の機能障害を調べる実験の飛行およそ210日目のデータ取得のため、両宇宙飛行士が視力検査、眼圧測定、血圧測定を行うのを手伝いました。
Ocular Health実験では、微小重力状態によって誘発される視覚障害/頭蓋内圧のリスクを把握するため、生理データの収集を系統的に行うもので地球帰還後に回復させるための臨床診療ガイドライン作成に役立つと期待されています。
また、油井宇宙飛行士は、子供向けの英語の本を朗読して録音しました。この録音は地上にダウンリンクして教育目的に使われます。このプロジェクトは、子供向けの英語の本を宇宙飛行士が子供たちに読み聞かせを行う教育プロジェクトで、2014年1月~2月にもISSで実施されています。
スコット・ケリー、チェル・リングリン、油井宇宙飛行士は、10月28日に予定している船外活動のための事前打ち合わせを行いました。
詳細スケジュール、作業タスク、セイフティ・テザー(伸縮式のワイヤ・ケーブル)の取り回し、移動経路、写真撮影が必要な事項、ハンドシグナルなどが、確認事項に含まれます。
また、ISSクルー全員で緊急事態対応訓練に参加し、事後報告会を行いました。
クルーは急減圧と火災のふたつの緊急事態への対応を行うため軌道上シミュレータを使用しました。この訓練の目的は、シミュレータが提供する情報に基づいてISSの非常事態への対応を行うことです。
この訓練には、ヒューストンとモスクワの管制室も参加し、対応手順や意思決定の実践的な確認を行いました。
10月20日は、JAXAの植物実験「植物細胞の重力受容の形成とその分子機構の研究(Plant Gravity Sensing)」が終了したため、油井宇宙飛行士は、細胞培養装置(CBEF)のフォトン計測用供試体にセットされていた実験サンプルの植物を取り出し、実験に使用した装置を片づけました。
10月28日に行われる船外活動の準備として、2基の船外活動ユニット(Extravehicular Mobility Unit: EMU)の配管を掃除しました。その後、冷却水のフィルタの効果を確認するため、フィルタを通した水を採取しました。採取した水は、軌道上での簡易検査を行うとともに、化学的な分析を行うため、後日、地上に回収される予定です。その後、EMUのイオンフィルタをヨウ素殺菌するために洗浄用につないでいた配管を切り替えました。
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency | SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約 |