このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。
<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。
油井宇宙飛行士の活動状況(2015年10月19日)
10月15日、油井宇宙飛行士は、JAXAの植物実験「植物細胞の重力受容の形成とその分子機構の研究(Plant Gravity Sensing)」の作業を行いました。油井宇宙飛行士は、実験サンプルの植物を特殊な装置(フォトン計測用供試体)にセットしました。
植物に重力刺激を与えると細胞内部のカルシウムイオン濃度の上昇が起きるため、育てた植物には、カルシウムイオン濃度の上昇に従って植物から光が放出されるよう、チェル・リングリン宇宙飛行士により前日に化学処理されています。計測は、この装置を利用して24時間にわたり行われます。
植物の重力応答のメカニズムを調べることで、宇宙環境に適応する植物の開発や、転倒しても転倒から立ち直るのが早い植物の開発につながると期待されます。植物で解明された重力受容の分子機構やその動作原理が広く生命界で共通であるならば、重力依存的なさまざまな生命現象の解明にもつながります。
宇宙医学に関する調査の一環として、週に一度の頭痛に関するアンケートに回答しました。宇宙滞在中に頭痛は一般的にみられることであり、状況を調査することによって頭痛の兆候を軽減する方法の開発に役立ち、宇宙滞在中の宇宙飛行士の健康状態やパフォーマンスの向上につながります。
また、チェル・リングリン宇宙飛行士とともに、Ocular Healthと呼ばれる眼の機能障害を調べる実験の飛行およそ90日目のデータ取得の続きを行いました。スコット・ケリー宇宙飛行士の支援により光干渉断層計(OCT)を用いた眼球組織の断層像撮影やファンドスコープを使用した使用した眼底検査を行いました。
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency | SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約 |