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油井宇宙飛行士、多目的実験ラック2の設置を実施(2015年9月 2日)
8月31日、油井宇宙飛行士は、「こうのとり」5号機で国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれてきた実験ラックを設置したり、実験を開始するための準備作業を行いました。
チェル・リングリン宇宙飛行士とともに多目的実験ラック2(Multi-purpose Small Payload Rack 2: MSPR-2)を「こうのとり」5号機の補給キャリア与圧部から運び出し、「きぼう」日本実験棟の船内実験室に移送する作業を行いました。「きぼう」への設置が行われた後、リングリン宇宙飛行士が「きぼう」とMSPR-2間のケーブル類を繋ぐ作業を行い、作業が完了しました。今後、MSPR-2の機能確認作業が行われる予定です。
MSPR-2は、既に「きぼう」に設置されている多目的実験ラック(MSPR)の2台目で、主に電力や通信インタフェースなどのリソースを実験機材に提供し、ラックの中にさまざまな実験装置を取り付けて実験できる多目的なラックです。MSPR-2には、静電浮遊炉(Electrostatic Levitation Furnace: ELF)が設置される計画です。
油井宇宙飛行士は8月28日から引き続き小動物飼育装置(Mouse Habitat Unit: MHU)を「きぼう」日本実験棟に設置するための準備を行いました。MHUを取り付ける細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)の設定の変更作業を行い、微小重力実験用トレイの交換、ケーブルの配線、ボルトの交換などを行いました。
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