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欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)3号機「エドアルド・アマルディ」は、米国中部夏時間2012年9月28日午後4時44分(日本時間2012年9月29日午前6時44分)に国際宇宙ステーション(ISS)から分離しました。
その後、ATV3は、中央ヨーロッパ夏時間2012年10月2日午後11時42分(日本時間2012年10月3日午前6時42分)から1回目、同2012年10月3日午前2時42分(同2012年10月3日午前9時42分)から2回目の軌道離脱噴射を行い、大気圏に再突入して太平洋上に安全に投棄されました。ATV3と地上の管制局との通信は、高度約85kmで途絶しました。
ATV3フライトは、欧州宇宙機関(ESA)のATV3号機、「エドアルド・アマルディ」を打ち上げて、国際宇宙ステーション(ISS)の「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方に無人でドッキングさせ、ISSに補給物資を運搬するミッションです。
ATV3は、フランス領ギアナ時間2012年3月23日午前1時34分(日本時間2012年3月23日午後1時34分)にアリアン5ロケットにより、フランス領ギアナのクールー宇宙基地から打ち上げられ、米国中部夏時間2012年3月28日午後5時31分(日本時間2012年3月29日午前7時31分)にISSへドッキングしました。
ATV3の打上げは、当初、3月9日に予定されていましたが、与圧部内の搭載品の固定状態に緩みが見つかったため、延期されました。
ATV3は、フランス領ギアナのクールー宇宙基地で打上げに向けた準備が進められており、最後の搭載品を与圧部に積み込んだ後にハッチを閉じ、フェアリングへの格納、アリアン5ロケットとの結合まで完了していました。しかし、打上げ準備審査会(Launch Readiness Review: LRR)前の確認作業中に、最後の搭載品を固定するストラップに緩みが発見されたため、フェアリングを外して作業員がATV3の与圧部内に入り、搭載品を固定しなおす作業が必要となりました。
また、ドッキング完了後、ATV3にISSから主系の電力が供給されない問題が発生しましたが、4月1日午前1時頃にATV3とISS間の電力供給ルートを主系から従系(冗長系)に切り替える作業が実施され、同日午前2時頃、ISSからATV3への電力供給が開始されました。
ATV3は、9月26日にISSから分離する予定でしたが、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)に設置したATV用の制御パネル(Display and command panel)を経由したATV3への分離コマンドが正常に送信されず、分離は延期されました。
ロシアとESA(欧州宇宙機関)による調査の結果、分離コマンドで使用された識別番号IDに誤りがあったことが原因と判明しました。ATV3の機体の健全性に問題のないことが確認され、新たな分離日程について調整が行われました。
ATV3フライトでは主に以下に示す補給品をISSに運搬しました。
打上げ日時 | 2012年3月23日午後1時34分(日本時間) 2012年3月23日午前1時34分(フランス領ギアナ時間) 2012年3月22日午後11時34分(米国中部夏時間) |
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射場 | クールー宇宙基地(フランス領ギアナ) |
使用ロケット | アリアン5 ES ATVロケット |
重量 | 約19トン(打上げ時) 搭載品合計6,595kg(うち推進薬4,010kg) |
ドッキング日時 | 2012年3月29日午前7時31分(日本時間) 2012年3月29日午前0時31分(中央ヨーロッパ夏時間) 2012年3月28日午後5時31分(米国中部夏時間) |
分離日時 | 2012年9月29日午前6時44分(日本時間) 2012年9月28日午後11時44分(中央ヨーロッパ夏時間) 2012年9月28日午後4時44分(米国中部夏時間) |
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