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欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)2号機、「ヨハネス・ケプラー」は、中央ヨーロッパ夏時間2011年6月20日午後4時46分(日本時間2011年6月20日午後11時46分)に、国際宇宙ステーション(ISS)の「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方から分離しました。
ISSから分離したATV2は、スペースデブリの接近が予測されたため、中央ヨーロッパ夏時間2011年6月20日午後8時30分(日本時間2011年6月21日午前3時30分)にデブリ回避マヌーバを実施しました。
その後、ATV2は、中央ヨーロッパ夏時間6月21日午後7時07分(日本時間6月22日午前2時07分)から1回目、午後10時04分(同午前5時04分)から2回目の軌道離脱噴射を行い、大気圏に再突入して南太平洋上に安全に投棄されました。ATV2と地上の管制局との通信は、午後10時41分(同午前5時41分)、高度80kmで途絶しました。
ATV2フライトは、欧州宇宙機関(ESA)のATV2号機、「ヨハネス・ケプラー」を打ち上げて、国際宇宙ステーション(ISS)の「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方に無人でドッキングさせ、ISSに補給物資を運搬するミッションです。
ATV2は、フランス領ギアナ時間2011年2月16日午後6時50分(日本時間2011年2月17日午前6時50分)にアリアン5ロケットにより、フランス領ギアナのクールー宇宙基地から打ち上げられ、米国中部標準時間2011年2月24日午前9時59分(日本時間2011年2月25日午前0時59分)に国際宇宙ステーション(ISS)へドッキングしました。
当初、ATV2は2011年2月15日午後7時13分(同2011年2月16日午前7時13分)に打ち上げられる予定でしたが、アリアン5ロケットの推進薬の流量を示すデータに誤った値が生じた可能性があったことから、打上げが1日延期されました。
ドッキング中には、ATV2のスラスタを使用したISSのリブースト(軌道上昇)が行われました。ATV2を使用したリブースト(軌道上昇)により、ISSの平均軌道高度は40km以上上昇し、約381kmとなりました。
ATV2フライトでは主に以下に示す補給品をISSに運搬しました。
打上げ日時 | 2011年2月17日午前6時50分(日本時間) 2011年2月16日午後6時50分(フランス領ギアナ時間) 2011年2月16日午後3時50分(米国中部標準時間) |
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射場 | クールー宇宙基地(フランス領ギアナ) |
使用ロケット | アリアン5 ES ATVロケット |
重量 | 約19,702kg(打上げ時) 搭載品合計7,091kg(うち推進薬5,386kg) |
ドッキング日時 | 2011年2月25日午前0時59分(日本時間) 2011年2月24日午後4時59分(中央ヨーロッパ標準時間) 2011年2月24日午前9時59分(米国中部標準時間) |
分離日時 | 2011年6月20日午後11時46分(日本時間) 2011年6月20日午後4時46分(中央ヨーロッパ夏時間) 2011年6月20日午前9時46分(米国中部夏時間) |
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