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飛行11日目
本日のスペースシャトル「アトランティス号」での作業は、10月18日に予定されているNASAケネディ宇宙センター(KSC)への着陸に備えた準備作業に集中されました。予定通り着陸すると450万マイル(約720万km)の距離を飛行したことになります。 コマンダーのジェフリー・アッシュビーとパイロットのパメラ・アン・メルロイ、フライトエンジニアのサンドラ・マグナスは、アトランティス号の3つの油圧ユニットのうちのひとつを起動し、オービタのすべての空力翼のテストを行い、姿勢制御用のスラスタの噴射テストを行いました。大気圏再突入と着陸に向けて、全てのシステムは順調に稼動しています。残りのクルー(ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のデイヴィッド・ウルフ、ピアース・セラーズ、フョードル・ユールチキン)は、10月18日の着陸に向けて、道具一式やハードウェアの梱包作業を続けました。 アトランティス号が10月18日にKSCに着陸するチャンスは2回あります。1回目の機会では、米国中部夏時間10月18日午前9時36分(日本時間10月18日午後11時36分)に軌道制御システム(Orbital Maneuvering System:OMS)を使用したデオービットバーン(軌道離脱噴射)を行い、10月18日午前10時44分(日本時間10月19日午前0時44分)に着陸します。天候によりこの1回目の着陸ができない場合、2回目のチャンスとして、10月18日午前11時16分(日本時間10月19日午前1時16分)にデオービットバーンを行い、10月18日午後12時21分(日本時間10月19日午前2時21分)にフロリダ州に着陸します。 10月18日のKSCのスペースシャトル着陸地点の天気予報は良好です。バックアップ着陸地点のカリフォルニア州エドワーズ空軍基地は、10月18日の支援は要求されていません。アトランティス号には、必要ならば10月22日まで軌道上にとどまることができる十分な消耗品が積まれています。 アトランティス号のクルーは、本日午後6時16分(同10月18日午前8時16分)から8時間の睡眠をとる予定で、10月18日午前2時(同10月18日午後4時)過ぎに起床してKSCへの帰還に備えます。実際の軌道離脱に備えた準備は、10月18日午前5時40分(同10月18日午後7時40分)に始まる予定です。アトランティス号のペイロードベイ(貨物室)のドアは、10月18日午前6時56分(同10月18日午後8時56分)に閉じられ、クルーは10月18日午前8時36分(同10月18日午後10時36分)にシートに座る予定です。 一方で、国際宇宙ステーション(ISS)の第5次長期滞在クルー(コマンダーのワレリー・コルズン、NASAのISSサイエンスコマンダーのペギー・ウイットソン、ロシアの宇宙飛行士セルゲイ・トレシェフ)は、本日数時間の休息をとりました。明日、10月18日には、9月終わりにISSに到着したロシアのプログレス補給船(9P)の荷解き作業を行います。 次のSTS-112ステータスレポートは、10月18日朝(同10月18日夜)に発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts-112/sts-112-21.html 最終更新日:2002年10月18日
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