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飛行7日目
スペースシャトル「アトランティス号」と国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗している宇宙飛行士は、本日、補給品とハードウェアの輸送作業を行い、また、10月14日に予定されているSTS-112ミッションで最後(3回目)の船外活動の準備を行いました。 ISSの第5次長期滞在クルーは、1日のうちのほとんどの時間を使って、ISSの運動用のトレッドミルの分解、部品の交換、再組立て作業を行いました。地上の技術者は、軌道上の保守チームがトレッドミルの振動吸収装置の1部であるジャイロスコープ上のケーブルが損傷していると報告したとき、すばやく交換作業のバックアップ計画を立て直しました。新しいケーブルがISSに運ばれるまで、ケーブルと擦れてしまう金属部品をテフロンとカプトンのテープを使って保護し、クルーはトレッドミルを組み立てなおしました。これにより、トレッドミルは完全な運用状態に戻りました。10月14日の最後の試験後、トレッドミルを用いた運動が再開される予定です。 予定されていた作業がひとつ、10月14日まで延期されました。新しく取り付けられたS1トラスのラジエータの展開作業が本日の作業とされていましたが、最初のラジエータの展開は米国中部夏時間10月14日午前2時52分(日本時間10月14日午後4時52分)以降に行われることになりました。ラジエータは10月13日午後に展開される予定でしたが、準備段階で電流を測定する保護回路の調整が必要となりました。宇宙空間では地上試験で設定されていた許容値より大きい許容値を設定する必要がありました。この調整を終了させるため、地上のコントローラは10月14日朝に、ラジエータの展開の様子を生の映像で確認できるようになるまで実際のラジエータの展開を延期することにしました。 10月14日の船外活動は、午前9時41分(同10月14日午後11時41分)に開始される予定です。その最終的な準備作業として、手順書の確認、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のデイヴィッド・ウルフとピアース・セラーズが着る予定の宇宙服のバッテリの充電作業が含まれます。6時間半で計画されている船外活動で、ウォルフとセラーズはISSのモービルトランスポータ(台車:MT)のインターフェースケーブルの取り外し・交換作業を行う予定です。この作業の終了後、S0(エスゼロ)トラスとS1トラスの間にアンモニア冷却剤を流すための、2組の流体配管を取り付ける予定です。この作業は約1時間半で終了すると予想されています。彼らはまた、アンモニア配管の着脱コネクタ(Quick Disconnect:QD)への最後の機能改修用の器具(Spool Positioning Device:SPD)の取り付け作業を行う予定です。 ISSのクルーとアトランティス号のクルー9人は本日、ヒューストンのNASAジョンソン宇宙センター(JSC)とフロリダ州のNASAケネディ宇宙センター(KSC)に集まった報道関係者との記者会見を行いました。宇宙飛行士たちは、ISSでの生活や11月に予定されている第5次長期滞在クルーの地球への帰還についての質問に答えました。 アトランティス号のクルーは10月14日午前2時46分(同10月14日午後4時26分)に起床する予定で、ISSのクルーもそれから約30分後に起床する予定です。次のステータスレポートは10月14日の朝(同10月14日の夜)、または何かイベントが生じた際に発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts-112/sts-112-13.html 最終更新日:2002年10月15日
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