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飛行2日目
10月7日(月)の興奮に満ちた打上げを終え、本日、STS-112クルーは、10月9日(水)に行われる予定の国際宇宙ステーション(ISS)とのランデブとドッキング、そして3回の船外活動のうち10月10日(木)に予定されている最初の作業に備えた準備を行いました。 米国中部夏時間10月8日午前4時46分(日本時間10月8日午後6時46分)の起床の後、クルーは軌道上での最初の完全な1日目を開始しました。パイロットのパメラ・アン・メルロイは、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のデイヴィッド・ウルフとピアース・セラーズが宇宙服と船外活動で使用する機器の点検を行うのをサポートしました。コマンダーのジェフリー・アッシュビーはロボットアームの主操作担当として作業を行い、ミッションスペシャリストのサンドラ・マグナスがロボットアームの準備状況を確認しました。アッシュビーとマグナスは、スペースシャトル「アトランティス号」のペイロードベイ(貨物室)をビデオカメラで点検するため、ロボットアームを起動しました。 ISSとのランデブおよび、10月9日午前10時24分(同10月10日午前0時24分)に行われる予定のISSとのドッキングに備えて、クルーはオービタのドッキングシステムのセンターライン(位置決め用)カメラを準備しました。また、最初にISSと接触するオービタのスプリング式のリングを伸展させ、さらにランデブ用の道具を点検しました。 クルーは、3回の軌道制御システム(Orbital Maneuvering System:OMS)の噴射を行って、オービタをISSの軌道まで上昇させ、さらに、ISSへの接近ルートを微調整しました。 アトランティス号ではすでに実験がおこなわれており、ウォルフが米国海軍研究所(NRL)のSHIMMER(Spatial Heterodyne Imager for Mesospheric Radicals)実験装置の点検作業をおこないました。SHIMMER実験装置は紫外線カメラを使用して、オゾンが失われている可能性のある地球の高度40kmから90kmの範囲の大気を観測します。この実験装置には少々手こずりましたがミッションコントロールセンターの支援を得て、ミッション中の観測ができるように装置を準備しました。 一方、ISS滞在クルーは、ISS滞在123日目を迎えましたが、この日は、初めての訪問者を受け入れる準備をおこないました。ペギー・ウィットソンと、ワレリー・コルズン、セルゲイ・トレシェフは、アトランティス号で回収する品物の梱包作業をおこないました。これにより、ISSに新たに到着する約7,500ポンド(約3,345 kg)の荷物を保管する場所を確保しました。 ウイットソンは、過去数ヶ月にわたり、ISSでの生活を書いた手紙を地上に送り続けています。最も新しい手紙には、スペースシャトルの訪問者を迎える期待と準備が書かれています。この手紙はNASAのスペースフライトのウエブサイト(http://spaceflight.nasa.gov/)で公開されています。 スペースシャトルとISSの双方のクルーは、忙しくなる10月9日(水)に備えて十分に休息を取れるように、10月7日(月)よりも2時間早い10月8日午後6時46分(同10月9日午前8時46分)に就寝する予定です。10月9日午前10時24分(同10月10日午前0時24分)に予定されているISSとのドッキングに備えてランデブ運用は、午前5時06分(同10月9日午後7時06分)から開始されます。アトランティス号とISSとの間のハッチを開くのは午後12時36分(同10月10日午前2時36分)頃の予定です。 次のステータスレポートは10月9日午前6時(同10月9日午後8時)、または何かイベントが生じた際に発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts-112/sts-112-03.html 最終更新日:2002年10月9日
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