実施日:飛行9日目
担当:ジョン・オリーバス、クリスター・フューゲルサング両宇宙飛行士
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実施日:飛行9日目
担当:ジョン・オリーバス、クリスター・フューゲルサング両宇宙飛行士
STS-129ミッションで曝露機器輸送キャリアをS3トラス上部外側のペイロード取付システム(Payload Attach System: PAS)に設置する準備として、S3トラスのPASを展開します。
S0(エスゼロ)トラス内部に設置されているレートジャイロ・アセンブリ(Rate Gyro Assembly: RGA)を取り外して新しいRGAと交換し、古いRGAを「クエスト」(エアロック)に収容します。
RGAは、1台に3基のリングレーザジャイロを組み込んだもので、2台がS0トラス内部に設置されていますが、機能が劣化しているため交換することになりました。
STS-130ミッションで、国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれて来る「トランクウィリティー」(第3結合部)を「ユニティ」(第1結合部)に結合しますが、その結合に備えて以下の3つの準備作業を実施します。
与圧結合アダプタ3(Pressurized Mating Adapter: PMA-3)に、ユニティ側からヒータケーブルを接続します。
トランクウィリティーは、ユニティ左舷側の共通結合機構(Common Berthing Mechanism: CBM)に結合する予定ですが、この結合に備えて、ユニティ左舷側のCBMを事前に改造・準備しておく必要があります。その作業はISSクルーが内部から行いますが、そのためには、CBMを結合時のコンフィギュレーションにして与圧しなければなりません。
その準備として、2009年8月7日に、ISS長期滞在クルーがISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)を操作して、PMA-3を一時的にユニティの地球側のCMBから左舷側のCMBに移設する作業を行いました。
本ミッションで、船外活動クルーがPMA-3にユニティ側からヒータケーブルを接続することで、PMA-3の温度を制御し与圧できるようになるため、その後はISSクルーがPMA-3内部に入ってCBMの改造および結合準備を実施できます。
トランクウィリティー用のアビオニクスケーブル(電力・データ供給配線)を、S0トラスとユニティに敷設します。
ユニティのスライドワイヤを取り外します。
このユニティのスライドワイヤは、STS-88(2A)ミッションで取り付けられましたが、トランクウィリティーをユニティに結合する際に干渉してしまうため、取り外しておきます。
S0トラスに設置されている故障した遠隔電力制御モジュール(Remote Power Controller Module: RPCM)を交換します。
HTV-1ミッションで打ち上げられる宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)初号機のISSへの到着に備えて、SSRMSカメラにレンズカバーを取り付けます。
HTVは、ISSに接近したところをSSRMSで把持され、ISSに結合されます。このHTVの接近運用時に、万が一不測の事態が発生し、HTVのアボート運用(HTVをISS軌道から離脱させる運用)が必要となった場合に、HTVのスラスタ噴射によってSSRMSのカメラレンズを汚してしまうことがないように、レンズカバーを取り付けておきます。
(特に断りの無い限り、写真、画像はNASA提供)
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