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NASAステータスレポート
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飛行5日目
STS-113NASAステータスレポート#09
ミッションコントロールセンター
2002年11月27日(水) 午後 9時30分(米国中部標準時間)
2002年11月28日(木) 午後 0時30分(日本時間)

 

スペースシャトル「エンデバー号」と国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは、本日、ドッキングしている両宇宙機の間で補給品や機器の搬入・搬出作業を行いました。また、第5次長期滞在クルーは、第6次長期滞在クルーと引き継ぎを行い、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のマイケル・ロペズ-アレグリアとジョン・ヘリントンは、「感謝祭」(Thanksgiving Day)の日に予定されている船外活動の準備を行いました。

2機の宇宙機の間で行われた物資の移送はスムーズに行われ、第6次長期滞在クルー(コマンダーのケネス・バウアーソックス、ロシア人宇宙飛行士のニコライ・ブダーリン、NASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティット)と第5次長期滞在クルー(コマンダーのワレリー・コルズンと、NASAのISSサイエンスオフィサーのペギー・ウィットソン、フライトエンジニアのセルゲイ・トレシェフ)は、ISSのシステムや手順になじめるよう、引き継ぎの説明を行いました。また、ISS内の補給品や機器の設置場所の説明も行いました。

午後には、ウイットソンとバウアーソックスが「デスティニー」(米国実験棟)の二酸化炭素除去装置(Carbon Dioxide Removal Assembly:CDRA)の2個のバルブを交換すると共に、排出ラインから破片を除去しました。この作業は、米国中部標準時間11月27日午後8時(日本時間11月28日午前11時)頃完了しました。その後、ミッション管制センターは、彼らに対してバルブ交換は成功であったと報告しました。しかし、CDRAの真空ラインの1つから漏れが見つかりました。ウイットソンとバウアーソックスは、本日遅くにこの漏れの場所を探して修理する作業を開始しました。CDRAは、過去数週間正常に動いていませんでした。通常3名分の二酸化炭素は、ロシアのシステムがISS内の空気から除去しています。しかし、ISS内の人数が増えた場合はCDRAが必要となります。

NBCのジェィ・レノは、エンデバー号のコマンダーであるジェームス・ウェザビーの50歳の誕生日を祝福しました。この祝福はレノのショーの最中にビデオテープに収録され、ヒューストンのミッション管制センターを経由してエンデバー号へ映像が送信されました。

本日午後、ウェザビーとエンデバー号のパイロットであるロックハート、ロペズ‐アレグリア、ヘリントンは、オクラホマ州オクラホマシティのKFOR-TV、Chickasaw Times 新聞、そしてスペインのCadena Ser ラジオネットワークとのインタビューを行いました。Cadena Ser ラジオネットワークは、ロペズ‐アレグリアとのインタビューをスペイン語で行いました。

エンデバー号は、11月27日午前11時(同11月28日午前2時)少し過ぎに、3回予定されているISSのリブースト(軌道の引き上げ)のうちの最初のリブーストを行い、ISSの軌道を約2.8マイル(約4.5km)上昇させました。これにより、ISSとエンデバー号の平均高度は約244マイル(約392km)になりました。この後のリブーストは、11月29日と12月1日に行われる予定です。

11月28日に予定されているSTS-113の2回目の船外活動では、ロペズ‐アレグリアとヘリントンが、新しいP1トラスにさらに電力、通信、流体配管の接続を行う予定です。またふたつ目のワイヤレスビデオアンテナを取り付け、手動で移動する方式のCETA(Crew Equipment Translation Aid)カートをP1トラスからS1トラスへ移動させる予定です。P1トラスは11月26日の船外活動の直前に取り付けられました。11月28日と11月30日に行われる予定の船外活動は、それぞれ6時間半の作業時間を予定しています。

エンデバー号とISSのクルーにとって、感謝祭(11月28日)の旅行は、これまでにない最高のものになることでしょう。彼らは、天候の影響や渋滞による遅れもなく、空港でのセキュリィティの問題も気にすることなく、そして混雑もなく、週末の4日間で約168万マイル(約270万km)を移動します。彼らの宇宙機のこの4日間の飛行状況は順調であり、制約はありません。ロペズ‐アレグリアとヘリントンは、この感謝祭の週末に、ISSとエンデバー号の外部で2回の船外活動を行う間に227,500マイル(約36万km)を移動することになります。

次のステータスレポートは11月28日朝(同11月28日午後)、または何かイベントが生じた際に発行する予定です。

 

出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts-113/sts-113-09.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

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最終更新日:2002年11月28日

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