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飛行4日目
スペースシャトル「エンデバー号」と国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは、P1トラスの取り付け、P1トラスとISSの間の配線をつなぐ船外活動を無事に達成しました。ミッシ ョンスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のマイケル・ロペズ-アレグリアとジョン・ヘリントンは船外活動で予定されていた作業をすべて行いました。 米国中部標準時間11月26日午前9時22分(日本時間11月27日午前0時22分)にコマンダーのジェームス・ウェザビーはエンデバー号のロボットアームを使ってP1トラスをペイロードベイ(貨物室)から取り出し、第6次長期滞在クルーのコマンダーのケネス・バウアーソックスと第5次長期滞在クルーでNASAのISSサイエンスオフィサーのペギー・ウィットソンが操作する「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)に渡し、11月26日午前11時(同11月27日午前2時)少し前にP1トラスをエンデバー号のロボットアームから離しました。ウィットソンとバウアーソックスは、重さ14トン、長さ45フィート(約13.7m)のP1トラスを取り付け位置まで移動させました。 P1トラスは今年ISSに取り付けられたトラスのうち3番目のトラスです。4つ目としてはP6トラスがあり、240フィート(約73m)の長さを持つ太陽電池パドルを支えています。P6トラスは2000年12月に現在の場所に取り付けられましたが、将来的にはISSの背骨の左端に移動されます。完成時には、組み立てられたトラスは11個のセグメントで構成され、野球場くらいの長さになります。 P1トラスをS0(エスゼロ)トラスに固定する4つのボルトが遠隔操作で締められた後、11月26日午後1時49分(同11月27日午前4時49分)に船外活動は予定より30分ほど早く開始されました。船外活動は、11月26日午後8時35分(同11月27日午前11時35分)少し前に終了し、作業時間は6時間45分でした。 ヘリントンとロペズ-アレグリアはP1トラスとISSの間の電気配線の結合を行い、流体ラインの着脱コネクタ(Quick Disconnect:QD)を正常に作動させるために設計された、機能改修用の器具 (Spool Positioning Device:SPD)を取り付けました。また、トラスのレール上を手動で移動させるCETA(Crew and Equipment Translation Aid)カートのロンチロックを取り外しました。ふたりはまた、P1トラスを打上げ時に支えていたふたつの大きな金属の棒であるドラッグリンクを取り外し、P1トラスに収納しました。ヘリントンがエアロックで酸素を補充した後、ふたりはスペースシャトルがISSと結合していない時にも船外活動者のヘルメットカメラからの受信を可能にする、ワイヤレスビデオ送信機(Wireless Video System External Transceiver Assembly:WETA)のアンテナを「ユニティ」(結合モジュール1)に取り付けました。 船外活動の間、エンデバー号のパイロットであるポール・ロックハートは、バウアーソックスと第6次長期滞在クルーでNASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティットの支援のもと、船内での指揮者として、ロペズ-アレグリアとヘリントンに指示を与え、スケジュール通りに作業が進むようにしました。 この船外活動は、ISSから行われた22回目のもので、ISSの船外活動の合計時間は292時間10分になりました。ISSを組み立てるために行われたスペースシャトルからの船外活動は今までに25回行われています。 ロペズ-アレグリアは、赤いストライプの宇宙服を、ヘリントンは真っ白な宇宙服を着用し、あと2回船外活動を行う予定です。これらは、それぞれ6時間半予定されており、11月28日と30日に行われます。2回とも新しいP1トラスとISSの間の配線を追加することと、P1トラスに機器を設置することを目的としています。 本日の船外活動の間に、第5次長期滞在クルーのコマンダーのワレリー・コルズン、ウィットソンとフライト・エンジニアのセルゲイ・トレシェフは、後任である第6次長期滞在クルーのバウアーソックス、ペティットとフライト・エンジニアのニコライ・ブダーリンと引き継ぎ作業に関する話し合いを行いました。 次のステータスレポートは11月27日午前(同11月27日午後)、または何かイベントが生じた際に発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts-113/sts-113-07.html 最終更新日:2002年11月27日
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