補給キャリア与圧部搭載品(船内物資)
実験ラック
- 米国実験ラック2台(EXPRESSラック9Bおよび10B)
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EXPRESSラックは⽶国の実験ラックで、従来使⽤していたEXPRESSラックの電⼒・通信・流体インタフェースを共通的に使うものだけに絞って簡略化したものです。今回、9B、10Bラックの2台を追加します。
- ⽶国⽣命科学グローブボックス(LSG)
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⽶国⽣命科学グローブボックス(Life Sciences Glovebox: LSG)は、ISSで2台⽬となる⼤型の科学実験⽤のグローブボックスで、「きぼう」内に設置します。
- ESA⽣命維持ラック(LSR)
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ヨーロッパ宇宙機関(ESA)が開発した⽣命維持ラック(Life Support Rack: LSR)は、⽔(H2O)を電気分解して酸素(O2)を⽣成すると共に、⽣成された⽔素(H2)を船内から除去した⼆酸化炭素(CO2)と反応(サバチエ反応)させて、⽔(H2O)とメタン(CH4)にし、副⽣成物として⽣じる⽔はまた電気分解に回すという効率的な⽣命維持システムを実証試験するための装置です。
実験関連機器
- HTV搭載小型回収カプセル
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「こうのとり」7号機では、ISSでのミッション終了後の地球への再突⼊の機会を利⽤し、⼩型回収カプセルを使って、⽇本が今まで有していなかったISSからの物資回収技術の技術実証を行います。
【参考】HTV搭載小型回収カプセル
将来の人工衛星の高効率排熱技術の開発に向けて、「きぼう」を利用してループヒートパイプを搭載した展開型ラジエータ(Loop Heat Pipe Radiator: LHPR)の軌道上実証を行います。軌道上で実証した成果を、次世代静⽌通信衛星を⾒据えた技術試験衛星9号機に採⽤される展開型ラジエータの設計に反映することで、衛星開発のリスク低減を図ることを目的としています。
【参考】国際競争力ある次世代静止通信衛星の実現に必要な熱制御技術の軌道上実証実験
- 小型衛星放出機構(J-SSOD)と超小型衛星(CubeSat)
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2012年から実施してきた小型衛星放出機構(JEM Small Satellite Orbital Deployer: J-SSOD)を利用した超小型衛星(CubeSat)の放出は10回目のミッションとなります。
【参考】これまでに放出された超小型衛星
- 超小型衛星(CubeSat)
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九州工業大学とシンガポール南洋理工大学(Nanyang Technological University)、一般社団法人リーマンサットスペーシズ、静岡大学が開発した超小型衛星を輸送します。
- SPATIUM-I(九州工業大学/シンガポール南洋理工大学)
超小型衛星搭載用チップスケール(超小型)原子時計および上空の電離層の電子密度測定・3次元マッピングに向けた技術実証ミッション。
- RSP-00(一般社団法人リーマンサットスペーシズ)
衛星搭載カメラによる画像撮影および地上送信技術実証。新型高速無線機の動作実験ミッション。
- STARS-Me(静岡大学)
軌道エレベータの小規模デモンストレーション。2機体衛星+クライマー(移動機構)の構成実証評価ミッション。
- 生鮮食品
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「こうのとり」7号機では、5号機、6号機に引き続き⽣鮮⾷品を輸送します。
- ISS用新型リチウムイオンバッテリ
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「こうのとり」7号機では、6号機に続いて、補給キャリア⾮与圧部の曝露パレットにISS⽤の新型バッテリ(⽇本製のリチウムイオン電池セルを採⽤)6台を搭載して運びます。