イニシアティブ設置までの経緯
- 2006年:
JAXAが提供する航空機による微小重力環境を利用した「アジアの学生のための航空機微小重力実験コンテスト」を開始。これにより、アジア各国による宇宙環境の利用に向けた活動か開始された。
- 2008年:
「きぼう」における宇宙実験が開始され宇宙環境利用が本格化するとともに、アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)の宇宙環境利用分科会(Space Environment Utilization Working Group: SEUWG)の下に、「アジアの学生のための航空機微小重力実験コンテスト」への参加機関や応募者に対する航空機による微小重力環境利用に関する能力向上も目的としてタスクフォースを設置。
- 2009年:
航空機実験のためのタスクフォースを「アジア「きぼう」利用ミッション計画タスクフォース」として拡大。
- 2011年:
同タスクフォースの枠組みの下で、初のアジア諸国共同でのきぼう利用ミッション「Space Seed for Asian Future」(アジア各国の植物種子をきぼうに打上げ・回収し教育等に利用するミッション)を実現。
2011年に開催されたAPRSAF-18のSEUWGにおいて、実施体制や活動内容をより明確にしてアジアにおけるきぼう利用協力を更に強化・推進し上記目的を達成するための枠組みとして、新らたなAPRSAFイニシアティブを立ち上げることについて合意。
- 2012年:
イニシアティブの名称をKibo-ABC(Asian Beneficial Collaboration through Kibo Utilization)と命名し、同イニシアティブの取り決め事項(Terms of Reference: TOR)を11月21日の第1回Kibo-ABCウェブミーティングにて制定し、正式に活動を開始。