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第6回 航空機による学生無重力実験コンテスト
選定されたチームの感想・総括
「無重力仮想宇宙空間における多孔質模擬天体衝突実験」
航空機を用いた無重力実験コンテストに採択が決まってから、マイクログラヴィティ応用学会で発表するまでの間、実に充実した1年3ヶ月でした。実験準備期間も充分にあり、初期アイデアを練り上げて実現可能な状態に改善することができました。実験本番では、思っていたほどの乗り物酔いはなく、無重力という貴重な体験を楽しみながら実験ができました。
学会でのポスター発表では、普段と異なる分野の先生方による、想定外の質問や異なる角度からの意見に苦戦しましたが、新たな視点を盛り込む良いきっかけにもなり、有意義な時間でした。
全てを振り返ってみて、最も大変だったのは、やはり実験を行った1週間です。実際に飛行機に実験装置を積んでみないと分からなかったことが多々見つかり、その場での解決が求められました。1日目に見つかったトラブルを2日目までに対応するのも苦戦しました。ダイヤモンドエアサービスのスタッフの方々の協力があってこそ何とか対応できました。欲を言えば、準備期間が多少減ってでも、本番の半月~1ヶ月前までに1度、飛行機に仮に積み込む試験をしておきたかったと思います。
初期のつたない実験計画を、それなりのものに昇華し、さらに不具合を解決して実験を成功に導けたのも、JSFの木暮さんはじめ、DASのスタッフの方々、神戸大学の先生方、そしてチームの皆さまのおかげです。
改めて関わった全ての方々に感謝いたします。
「微小重力下における回転する球の軌跡の定量的考察」
微小重力という特殊な条件で実験するという普通では経験できないことを経験でき、実験がどれほど自分の思う通りにいかないかというのを体感して本当に勉強になりました。
大学の授業がしっかりあったため、時間や労力をあまり割けなかったことが非常に残念です。大学院で自分の論文のために書く、というような強いモチベーションがあれば、もっともっと丁寧に実験条件から考察までに取り組めたのかな、と感じています。ここが学術研究というよりは「とりあえずやってみよう」的な研究となってしまった所以かな、と。
また実験装置の作成はほとんどといっていいほど鈴木先生や池田さんにやってもらってしまい、あれだけのものは自分たちで絶対に作れなかったと思うと同時に、それでもそこを作成するところからが実験であるのは事実なので、まだまだ未熟だなと感じました。
毛利ポスターセッションでほかの大学院生などが行っていた本当に学術的に面白い研究ができるよう、今回の経験を生かしながら日々勉強していきたいと思います。
「非ニュートン流体における造形的可能性について」
建設中建設中
「小中学校理科のためのビデオ教材の開発」
今回の経験は、私にとって、とても貴重な経験となりました。来年からは、教員として子どもたちに科学のおもしろさを伝えていきたいと思います。
今回の航空機実験についての感想をまとめます。
良かったところ
・自分の研究のビジョンが早い段階で明らかになったこと。
研究が他の人より速く進みました。よって、自分が何を研究しているのか、それらの目的などを自分自身が理解することができました。なので、面接などで自信を持って話すことができました。
・いろいろな人と出会えたこと。
無重力実験コンテストがなければ知り合う機会がない方々と出会い、今まで知らなかったことをたくさん教えてもらいました。
大変だったこと
・締め切りが短かったこと。
夏休みは10日ぐらいしか帰省できませんでした。
・制限が多かったこと。
使ってはいけない薬品や水に関する問題など。
協同実験者の宮本の感想です。
大変だったこと
・予想以上に飛行機実験で気持ち悪くなったこと。
・ぎりぎりでいろいろな変更(実験装置、飛行空域など)があり、不安になったこと。
・座席の距離と実験器具の距離が予想と違ったこと。
よかったこと
・とても貴重な体験ができたこと。
・いろいろな分野の人と会話できたこと。(現役のパイロットの方なども含む)
・費用を負担していただいたこと。
「無重力状態の水中で、ピンポン玉と鉄球の位置関係が変わったらどうなるか?」
面白かったこと:一生に一度経験できるかどうかの無重力体験という貴重な体験ができたこと。他分野の研究をしている方々とお話できたこと。
大変だったこと:特にはありません。
全体的な感想:約1年間で実験の提案から報告まで一通りの流れがあるため、達成感がとてもありました。ある程度、チームの自主性にまかされるという点も、もちろん不安もありましたが、今思うと良い経験であったと思います。
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