国際宇宙ステーション(ISS)第48次/第49次長期滞在クルーである大西宇宙飛行士は、主にロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)にて、ISS長期滞在訓練を行いました。
GCTCでの訓練は、ISSのロシアモジュールで火災が発生したことを想定した緊急対処訓練を行いました。
ロシアモジュールで火災警報が鳴り、火元を突き止め消火器で消火した後、火災検知により自動実行された処置(火元への電源断や火災発生モジュールの空気循環停止など)を元の状態に戻し、フィルターによる空気清浄を行うという対応手順を3名の第48次/第49次長期滞在クルーで分担して行いました。また、煙探知機の誤動作を想定した対応手順や、火災を消火できずソユーズ宇宙船に乗って緊急帰還するケースなど、いくつものシナリオで訓練を行いました。
別の日には、ソユーズ宇宙船での打上げ/帰還時に着用するソコル宇宙服とソユーズ宇宙船の座席(シートライナー)のフィットチェックをズヴェズダ社にて行いました。
ソユーズ宇宙船の座席は、宇宙飛行士ひとりひとり専用に用意されます。帰還時の衝撃を緩和するため自分の体にぴったりと密着する必要がありますので、座席に座った状態で重心位置を測ったり、ソコル宇宙服の中を0.4気圧分加圧して*痛い場所や不快な場所が無いことを確認しました。