野口宇宙飛行士と星出宇宙飛行士は、それぞれ大分県国東市にある大分空港で、本田航空株式会社が所有するホーカー・ビーチクラフト式 G58型(Baron)を利用した航空機操縦訓練を行いました。
この訓練は、航空機を操縦しながら交信・判断などを行い、心理的圧力がかかる状況の中で、宇宙飛行士に求められる資質のひとつであるマルチタスク能力の維持・向上を図るためのものです。
飛行前には、フライトシミュレータを使用した操縦方法の習熟訓練を行ったほか、気象・運航に関する講義を受けました。また、機体の飛行前点検手順についても確認し、訓練に使用する飛行機の機体を自ら点検した上で飛行訓練を実施しました。
飛行中は、航空機の姿勢・高度・位置・針路の測定を計器のみを頼りに行う飛行や、着陸を中止して飛行に戻る操作、異常発生時の操作などを行いました。