日本時間8月26日夜、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する油井宇宙飛行士は、NASAのスコット・ケリー、チェル・リングリン両宇宙飛行士とともに、地上の安倍晋三内閣総理大臣、下村博文文部科学大臣、山口俊一内閣府特命大臣、東京都内の高校生らと、VIPコールと呼ばれる約20分間の交信を行いました。
交信の進行役は古川宇宙飛行士が務めました。また、会場となった日本科学未来館の館長を務める毛利元JAXA宇宙飛行士と金井宇宙飛行士もこのイベントに参加しました。
交信イベントにおいて、安倍総理は、「今回の『こうのとり』5号機のドッキング成功によって、日本の宇宙技術の信頼性がさらに高まったのではないかと思います。今回の主要な作業は全て日本人が関わっているということに多くの日本人が誇りに思っていると思います。おめでとうございます」と述べました。
これに対して油井宇宙飛行士は、「宇宙開発は非常に難しいものですが、日本が主要なポイントを押さえながら国際間で調整を進め成功に結び付けたことで、私自身非常にうれしく思っています」と感謝の言葉を述べました。
また、この交信イベントの中で、金井宇宙飛行士がISS第54次/第55次長期滞在クルーに任命されたことが安倍総理より発表されました。
金井宇宙飛行士は、「有人宇宙開発はたすきリレーのようなもので、毛利宇宙飛行士がたすきを持って走り始め、今軌道上の油井宇宙飛行士が持っているたすきを2年後のミッションでしっかり受け継ぎ、次の若い世代に繋げるように頑張りたいと思います」と述べました。