7月上旬、油井宇宙飛行士は、ロシアのオレッグ・コノネンコ宇宙飛行士、NASAのチェル・リングリン宇宙飛行士とともに、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)で、打上げに向けた最終訓練に臨みました。
現地時間の7月8日には、正式にソユーズTMA-17M宇宙船(43S)の搭乗クルーとして認定され、同日、GCTCで記者会見を行いました。会見後には、伝統的なセレモニーが行われ、油井宇宙飛行士らは、星の街の博物館やユーリ・ガガーリン宇宙飛行士の像など、ロシアの有人宇宙開発の歴史に縁のある場所を訪れました。
現地時間7月11日、油井宇宙飛行士らは、打上げが行われるカザフスタン共和国のバイコヌールに移動しました。
バイコヌールで油井宇宙飛行士らは、自らが搭乗するソユーズ宇宙船の実機の確認や、打上げ時に着用するソコル宇宙服のリークチェック(空気漏れ点検)およびシートライナーとのフィットチェック、ソユーズ宇宙船の手動操縦訓練、医学検査、ソユーズロケットの組立状況の視察などを行い、打上げに向けた最終準備を整えました。
そして7月23日、油井宇宙飛行士らが搭乗したソユーズTMA-17M宇宙船(43S)が、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて打ち上げられました。打上げからおよそ6時間後にソユーズ宇宙船はISSにドッキングし、油井宇宙飛行士らは、ISSでの長期滞在を開始しました。
油井宇宙飛行士の打上げに際しては、若田宇宙飛行士がバイコヌールまで行き、油井宇宙飛行士の家族を支援しました。
油井宇宙飛行士は、ISS滞在開始後、実験に関わる作業やシステムの保守作業などに取り組んでいます。油井宇宙飛行士の日々の活動状況は、油井宇宙飛行士のISS長期滞在ミッションページでご紹介していますので、ぜひご覧ください。