国際宇宙ステーション(ISS)の第48次/第49次長期滞在クルーである大西宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)で、ISSの運用全般に関わる訓練を行いました。
船外活動に関わる訓練では、ISSの実物大の訓練施設が沈められている無重量環境施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL)のプールを利用して、船外機器のメンテナンス作業の手順を実習しました。
大西宇宙飛行士は、NASAのロバート・キンブロー宇宙飛行士とともに、水中用の宇宙服を着用してNBLのプールに潜り、ISSのロボットアームと太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)のメンテナンス手順を実習しました。訓練中には、船外活動のパートナーが意識を失ってしまった状況も模擬され、大西宇宙飛行士は、パートナーを船内に連れ戻す手順についても実習しました。
この訓練の他に、船外活動に関しては、船外活動ユニット(Extravehicular Mobility Unit: EMU)のシステムを習熟する訓練や、EMUのパーツ交換手順の訓練、船外の流体配管のコネクタ(Quick Disconnect: QD)を着脱する操作に慣れるための訓練などを行いました。
医学訓練の一環では、採血の手順を訓練しました。ISSでは、宇宙飛行士自らが採血を行うことから、この様な訓練が行われています。Ocular Healthと呼ばれる医学に関する訓練では、眼球の超音波検査を実施する手順を確認しました。これまでにISSに長期滞在した一部の宇宙飛行士の間で、視力の変化が認められており、ISSではこのような検査が行われています。
大西宇宙飛行士は、ISSで定期的に実施されているISSの飲料水の水質を検査する手順についても訓練を行いました。
大西宇宙飛行士は、日々の訓練の様子をGoogle+で紹介していますので、是非こちらもご覧になってください。