国際宇宙ステーション(ISS)の第48次/第49次長期滞在クルーである大西宇宙飛行士は、1月上旬はNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で、中旬以降はロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターでISS長期滞在に向けた訓練を行いました。
JSCでは、船外活動に関わる訓練を中心に行いました。ISSの実物大の模型が沈められているプールを使用した訓練では、水中用の船外活動ユニットを着用してプールに潜り、ISSの熱制御システムのポンプを交換する作業手順を訓練しました。
ロシアでは、ソユーズ宇宙船とISSのロシアモジュールに関する訓練を行いました。ソユーズ宇宙船については、コマンダーを務めるロシアのアナトーリ・イヴァニシン宇宙飛行士と一緒に、ソユーズ宇宙船のシミュレータを使用した訓練を繰り返しました。大西宇宙飛行士らは、ISSへの接近・ドッキング時と大気圏への再突入時をはじめとする各フェーズの運用をシミュレーションし、機器の故障や緊急事態に対処しながら安全に飛行するための技術を向上させました。ロシアモジュールについては、生命維持システムに関する訓練を中心に行いました。
これらの訓練に加えて、2月から始まる野外でのサバイバル訓練に備えた訓練も実施しました。サバイバル訓練は、ソユーズ宇宙船が不時着した際に、無事に生還するための技術を実地で学ぶ訓練です。大西宇宙飛行士らは、ソユーズ宇宙船の船内でソコル宇宙服から防寒着に着替える手順や、ソユーズ宇宙船のパラシュートを利用したシェルタの設営方法などを確認しました。
その他、大西宇宙飛行士は、ソユーズ宇宙船の自身専用のシートライナーを作るために体の型取りも行いました。
大西宇宙飛行士は、日々の訓練の様子をGoogle+で紹介していますので、是非こちらもご覧になってください。