油井宇宙飛行士、筑波宇宙センターでISS長期滞在に向けた訓練を実施
国際宇宙ステーション(ISS)の第44次/第45次長期滞在クルーである油井宇宙飛行士は、1月初旬に帰国し、1月7日から15日にかけて、筑波宇宙センターで「きぼう」日本実験棟と宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)に関わる訓練を行いました。
「きぼう」のシステムについては、「きぼう」の中でも特に重要な監視制御系・電力系・通信制御系・熱制御系・環境制御系について復習しました。油井宇宙飛行士は、これらのシステムに何かしらの異常が発生した場合でも適切に対処できるレベルの知識・技術を再確認しました。この他に、「きぼう」のシステムに関しては、「きぼう」で日々実施する定常的な作業や、油井宇宙飛行士がISSに滞在する間に計画されている機器の保守作業の手順を確認する訓練などを行いました。油井宇宙飛行士は、「きぼう」ロボットアームの訓練も行い、船外実験装置を移設する操作をシミュレータを使用して実習しました。また、「きぼう」運用管制チームと一緒にエアロックの運用を想定した合同の訓練を実施し、「きぼう」運用管制チームとの連携を深めました。
「きぼう」の実験に関わる訓練では、実験ラックに搭載されている機器の操作や、実験試料が入った容器などの各実験専用の機器の取り扱いを確認しました。
「こうのとり」については、軌道上で宇宙飛行士が実施する作業の他に、ミッションの流れや緊急事態発生時の運用などを訓練を通して確認しました。
今回の帰国がISS第44次/第45次長期滞在ミッション前最後の機会であったことから、ミッションを地上から支える運用管制チームや実験に関わる関係者らとの最終調整も行いました。1月5日には、JAXAの東京事務所で記者会見を行い、集まった報道関係者らを前に、ミッションに向けた意気込みなどを語りました。
日本での訓練を終えた油井宇宙飛行士は、1月中旬に米国へ移動し、以降はNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で訓練を行いました。
JSCでは、第44次長期滞在クルー全員で、ISSで火災などの緊急事態が発生したことを想定した対応訓練を、ISSの実物大の訓練施設を利用して行いました。医療訓練の一環では、AED(自動体外式除細動器)を使用した心肺蘇生の実習も行いました。その他、油井宇宙飛行士は、ISSに接近した補給船をISSのロボットアーム(SSRMS)で把持する操作の訓練や、故障したトイレの修理方法、船外活動の準備作業の支援手順などについても訓練を行いました。