このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2014年5月

最終更新日:2014年6月20日

JAXA宇宙飛行士の2014年5月の活動状況についてご紹介します。

若田宇宙飛行士、ISS長期滞在ミッションを終えて帰還

写真:より大きな写真へ

着陸直後の若田宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA/Bill Ingalls)

第38次/第39次長期滞在クルーとして国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していた若田宇宙飛行士が、188日間にわたるISS長期滞在ミッションを終えて5月14日に帰還しました。

ISS滞在期間中、若田宇宙飛行士は、「きぼう」日本実験棟を利用した科学実験や医学実験などを中心に、ISSのさまざまな利用活動に精力的に取り組みました。また、実験装置を含むシステムの保守作業なども日々行いました。

第39次長期滞在においては、ISSの船長の任に就き、クルーや地上の管制官とのコミュニケーションを大切にしながら、クルーの作業管理やISSの安全な運用に努めました。船外機器が故障するトラブルが発生したこともありましたが、若田宇宙飛行士の指揮のもとでクルーと地上の関係者が協力して問題の解決にあたり、大きな問題に発展させることなく事態を収束させました。

5月14日、若田宇宙飛行士は、ロシアのミハイル・チューリン宇宙飛行士、NASAのリチャード・マストラキオ宇宙飛行士と一緒にソユーズTMA-11M宇宙船(37S)に乗り込み、日本時間午前7時36分にISSから出発しました。その後、軌道離脱を行い大気圏に再突入し、午前10時58分にカザフスタン共和国の草原に着陸しました。若田宇宙飛行士の帰還に際し、着陸地点では、星出宇宙飛行士がJAXA航空宇宙医師やロシア・NASA関係者と協力して、若田宇宙飛行士をサポートしました。

写真:より大きな写真へ

会見を行う若田宇宙飛行士(出典:JAXA)

着陸後まもなく、若田宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)で医学検査やリハビリテーションを行うためにカザフスタン共和国を発ち、帰還の翌日には米国テキサス州ヒューストンに到着しました。

5月28日には、帰還後初めて記者会見を行い、JSCから報道関係者の前に元気な姿を見せました。質疑応答の中で若田宇宙飛行士は、現在の状況やミッションの成果、今後の抱負などを述べました。

若田宇宙飛行士長期滞在総括
若田宇宙飛行士、米国ヒューストンからテレビ会議で記者会見を実施

油井宇宙飛行士、ドイツとロシアでISS長期滞在に向けた訓練を実施

国際宇宙ステーション(ISS)の第44次/第45次長期滞在クルーである油井宇宙飛行士は、5月7日から14日にかけてはドイツ ケルンにある欧州宇宙機関の欧州宇宙飛行士センターで、5月19日からはロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターでISS長期滞在に向けた訓練を行いました。

ドイツでは、「コロンバス」(欧州実験棟)に搭載されている機器を運用する上で必要な知識を得るために、講義や実物大の訓練施設を使用した訓練を行いました。

訓練では、コロンバスの熱制御や電力供給を担うシステム機器についての知識を身に付け、システム機器の安全処置などを学びました。また、コロンバスに搭載されている生物学実験ラック・流体科学実験ラック・欧州生理学実験ラックなどの実験機器の操作やメンテナンス方法を確認しました。

ロシアでは、ISSのロシアモジュールとソユーズ宇宙船について訓練を行いました。ロシアモジュールについては、通信システムと電力供給システムの講義を受けて実習を行ったほか、火災・急減圧といった緊急事態が発生した際の対処法を確認しました。ソユーズ宇宙船に関しては、シミュレータを使用して、軌道に投入されてからISSへ接近するまでの運用や、ISSへの最終接近・ドッキング、ISSから分離後の大気圏再突入において、ソユーズ宇宙船を手動で操縦する訓練を行いました。

大西宇宙飛行士、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)でISS長期滞在に向けた訓練を実施

国際宇宙ステーション(ISS)の第48次/第49次長期滞在クルーである大西宇宙飛行士は、米国のNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で、ISSのシステム機器について訓練を行いました。

熱制御システムに関する訓練では、ISS船内の機器で発生した余分な熱を回収する内部熱制御システムと、船内から輸送された熱を船外に放熱する外部熱制御システムの運用方法を確認しました。不具合を想定した訓練も行い、熱を運ぶ冷媒の循環が停止した場合の対処法についても確認しました。

また、ISSの環境制御・生命維持システムについては、水や空気を再生するシステムの運用方法を確認しました。

その他、システム機器や実験機器の取外し・設置方法や、モジュール間のハッチの開閉操作などについても訓練を行いました。

大西宇宙飛行士は、宇宙飛行準備訓練の一環でT-38ジェット練習機による飛行訓練も継続して実施しました。


≫JAXA宇宙飛行士活動レポートの一覧へ戻る

 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約