国際宇宙ステーション(ISS)の第44次/第45次長期滞在クルーである油井宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)でISS長期滞在に向けた訓練を行いました。
ISSに滞在する宇宙飛行士の任務は、実験とシステムの運用・保守が主要な作業であり、油井宇宙飛行士は、4月はISSのシステム運用・保守に関連する訓練を中心に行いました。
油井宇宙飛行士は、ISSの船外機器のメンテナンス作業を想定した船外活動手順を確認するために無重量環境訓練施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL)のプールを使用した訓練を実施したほか、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)で船外活動を支援する運用を想定した訓練を行いました。
ISS船内のシステムについては、機器で発生する余分な熱を船外に放出する熱制御システム(Thermal Control System: TCS)のメンテナンス方法や、TCSの冷媒が漏れた場合の対処法などを確認しました。その他、ISSで使用する予定のIMAX 3Dカメラの使い方も学びました。
油井宇宙飛行士は、ISSの訓練を行う一方で、宇宙飛行準備訓練の一環でT-38ジェット練習機による飛行訓練も行いました。