国際宇宙ステーション(ISS)の第48次/第49次長期滞在クルーである大西宇宙飛行士は、3月前半は2月に引き続きロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)で訓練を行い、3月後半は米国のNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で訓練を行いました。
GCTCでは、ソユーズ宇宙船の熱制御システム・通信システム・推進システム・電力システムについて訓練を行いました。大西宇宙飛行士は、各システムについて講義を受け、シミュレータを使用した実習や知識を確認するための試験を受けました。
JSCでは、ISSの電力システムやISSで使われる水の運用方法、ISSに搭載されている工具の使い方、ISSで実施する機器のメンテナンス作業の概要、無人の補給船を把持するためのISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)の操作方法などについて訓練を行い、ISSの運用に関わる幅広い知識と技術を学びました。
大西宇宙飛行士は、今後も米国とロシアを中心に、2016年6月頃から予定されているISS長期滞在に向けて訓練を積み重ねていきます。