国際宇宙ステーション(ISS)の第44次/第45次長期滞在クルーである油井宇宙飛行士は、8月上旬はNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で訓練を行い、8月後半はロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)で訓練を行いました。
JSCでは、船外活動を模擬した訓練や、船外活動で着用する船外活動ユニット(Extravehicular Mobility Unit: EMU)についての講義を受けました。船外活動を模擬した訓練は無重量環境訓練施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL)で行われ、油井宇宙飛行士は、自身と同じく第44次/第45次長期滞在クルーに任命されているNASAのチェル・リングリン宇宙飛行士と一緒に、ISSの実物大の訓練施設が沈められているプールに訓練用の宇宙服を着て潜り、ISSの船外機器のメンテナンス作業に必要となる技術を学びました。船外活動に関連する訓練以外に、ISS船内での運用に関わる訓練を行い、実験機器やシステム機器が搭載されたラックを移動する方法や、ISSの各モジュールの結合部に備えられているハッチが故障した場合の対処法などを確認しました。
GCTCでは、ソユーズ宇宙船のドッキングシステムや姿勢制御システム、帰還時の降下を制御するシステムなどについて講義を受け、シミュレータを使用して実習しました。