大西宇宙飛行士は、愛知県名古屋市で開催された「第29回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)」に参加し、6月2日、名古屋大学の豊田講堂にて講演会を行いました。
ISTSは、国内外の宇宙に関連する分野の専門家が集まり、研究発表や討論を通じて、宇宙開発の活性化や、人材育成を目的としています。航空宇宙分野においては国内で開かれる最大の学会です。研究発表や討論のほかに、展示イベントなどの催しや教育活動にも重点が置かれています。
講演会は二部に分かれて実施され、第一部は小中学生を対象としたトークショーを行いました。トークショーは、会場に集まった学生らが、宇宙飛行士の仕事や訓練、どのようにすれば宇宙飛行士になれるのかなどといった質問を、大西宇宙飛行士に直接聞くことができる機会となりました。
第二部では、一般向けの講演とパネルディスカッションを行いました。講演では、国際宇宙ステーション(ISS)の概要や、日々積み重ねている訓練について紹介したほか、自身が宇宙飛行士を目指すきっかけとなったエピソードにも触れました。第二部の後半では、宇宙開発についてのパネルディスカッションに大西宇宙飛行士はパネラーのひとりとして参加し、有人宇宙開発の意義などについて議論を交わしました。