大西宇宙飛行士は、5月13日から17日にかけて、ドイツのケルンにある欧州宇宙機関(ESA)の欧州宇宙飛行士センター(European Astronaut Centre: EAC)で、「コロンバス」(欧州実験棟)に関わる訓練を行いました。
大西宇宙飛行士は、講義やモックアップ(実物大の訓練施設)を使用した訓練を行い、コロンバスのシステムと実験装置についての知識を深めました。
コロンバスのシステムについては、システム全体の概要について講義を受けた後、システムを監視・制御するためのインタフェースを提供するラップトップの基本操作を学び、その後はシステムを利用するレベル(ユーザレベル)の知識を得るためにシステム毎に訓練を行い、訓練の後半では緊急事態の発生を想定した対応訓練も実施しました。
実験装置の訓練では、生物学実験ラック(Biolab)、欧州生理学実験ラック(European Physiology Modules: EPM)、流体科学実験ラック(Fluid Science Laboratory: FSL)、欧州引出しラック(European Drawer Rack: EDR)の概要や機器の構成、操作方法などを学びました。