ソユーズTMA-09M宇宙船(35S)搭乗クルーのバックアップクルー(交代要員)に任命されていた若田宇宙飛行士は、ソユーズTMA-09M宇宙船が5月29日に打ち上がる直前まで、プライムクルーと行動を共にしました。
5月上旬にロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)での訓練を終えた35Sのプライムクルーと若田宇宙飛行士らバックアップクルーは、ロシアのモスクワで打上げ前の伝統的なセレモニーに参加した後、5月16日にソユーズ宇宙船の射場があるカザフスタン共和国のバイコヌールへ移動しました。
バイコヌール宇宙基地では、GCTCの教官やモスクワの運用管制局の管制官らとソユーズ宇宙船の打上げ、ランデブ、緊急着陸時の運用手順の確認を行うと共に、ISS各システムの最新状態の報告を受けたほか、組立て工場内で艤装作業中のソユーズ宇宙船の実機のシステムや搭載品の確認を行いました。加えて、医学検査、無重量適応訓練なども行いました。なお、若田宇宙飛行士をサポートするために、JAXAを代表して油井宇宙飛行士が5月下旬に現地入りし、日本との情報連絡作業にあたりました。
5月29日に35Sクルーを乗せたソユーズTMA-09M宇宙船が無事に打ち上がり、若田宇宙飛行士は、バックアップクルーの任務を解かれました。